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2019年10月18日09:30

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ラクサンポ121

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
温泉旅館で働いている吉田剛を訪ねた川口。従業員控室。

川口
「こんちは、しばらくぶりだね。元気に働いているみたいだね」

吉田
「おかげさんで。仕事は楽しいよ。休み時間に、川に行けるから、文句は言えない」

川口
「なんか、気になることはないかな」

吉田
「そうだね。週末、連休、夏休みに家族連れが来るけど、ときどき、うらやましくなるんだ。俺って、あんまり家族旅行に行った思い出がないから。川口さんにだから、言えるけど」

川口
「俺も同じだよ。同年配の人々が楽しそうに、家族の話をしているだろう。とても、聞いていられなくなる。世俗的幸福って、俺には関係ないってね」

吉田
「寂しくなるね。そんなときはどうするの」

川口
「ひたすら、町を歩き回っていると、落ち着くんだ。吉田君は」

吉田
「俺が、川の流れを見ていると落ち着くのと同じだね」

川口
「休みの日には実家へ帰るのかい」

吉田
「シフト制で、泊りと日勤があるんだ。月に10回ぐらい休みがあるから、ちょくちょく帰っているよ。両親も心配なんでね」

川口
「えらいな。見習わないとな。発達障害で、困っていることが、なにかあるかい」

吉田
「最初に、川口さんが従業員や旅館の経営者に話してくれたから、困ったことは聞いてくれるよ。発達障害があるなんて、ほとんど、考えていない」

川口
「よかった。俺はだれかの役に立てたんだ」


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