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2019年10月04日09:23

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ラクサンポ119

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。川口が遠くから田中の仕事ぶりを見ている。駅構内の弁当や

川口(独り言)
「よかった。自分の道を見つけ、働いている。契約が切れたら、どうするか、悩んでいるって、言ったけど、正社員になれのなら、そのまま続けた方がいいけどなあ」

田中
「本日は牛肉弁当がお安くなっています。数が限られていますから、お早めに、お買い求めください」
お客が20人ほど、並んでいる。

スタッフ(女)
「お客様、もう少し、右側に寄ってください。順番で、うかがいます」

田中
「申しわけありません。鮭弁当は売り切れました」

川口(独り言)
「せっかく仕事を見つけても、正社員には転勤がある。この店が気に言っていたら、契約社員がいいのかな。どうアドバイスすればいいのだろうか。悩むよな。あんなに楽しそうに働いている彼の気持ちを考えると。こちらが悩んでしまう。発達障害があるから仕事ができないのではなくて、制度的な問題だな」


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