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2019年09月27日09:25

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ラクサンポ118

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。川口が元相談者、田中敏之に会っている。喫茶店

川口
「どう、元気かな。うちの相談者で、就職して、一年以上、続けている人にインタビューをしているんだ」

田中
「おかげで、毎日、楽しく働いているよ。慣れてくると、そんなに酷い仕事はないからね。初めに、川口さんが、会社に俺の長所と短所を記載したレポートを出して、責任者に伝えてくれたから、助かった。職場で、みんな、理解してくれたんだ。無理に書くこともないしね。」

川口
「自分の特徴を初めから伝えることは重要だったね」

田中
「そうですね。こちらも、できないことはできないと、最近、言うようになりましたよ。俺、出世よりも、楽しそうに弁当を買いに来るお客さんを見るのが、好きなんだ。週に一回、電車に乗って、違った駅の店へ行くときが一番はまっている」

川口
「体調を壊すことはなかったかな」

田中
「不思議なことに、一年間、皆勤だ。ただ、契約は3年で終わるんだ。その後、どうしょうかな」

川口
「正社員になれるかもしれないぞ」

田中
「正社員になったら、転勤もあるから、考えているんだ。俺、あの店が気に入っているんだ」

川口
「発達障害とは別の問題か」


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