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2019年09月20日09:29

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ラクサンポ117

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
NPO事務所、川口の机上に数枚の紙が置いてある。

川口
「田中敏之さん、思い出した。駅弁を販売する会社に契約社員になった人だ。まだ続いているんだ。うれしいな。会ってみるかな」

スタッフ女1
「意外と、辞めてないで、続いている人々が多いわ。70%は続いている。不思議ですね」

スタッフ男
「自分で納得して、仕事に就いたからではないかな。こちらも企業の人々にお願いしているから、けっこう理解してくれているかもしれない」

川口
「辞める一番の原因は人間関係だというからね。最初に本人の特徴を教えてから、入社すると、周囲がやりやすいと思うよ。ただ、転勤があると、十分に他の社員に伝わらなくなることがありそうだ。もう少し長い目で見ないと、成果は判断できないや。田中さんに会ってくるかな」

スタッフ女2
「長い目ね。その前に、私がここで、いつまで働けるか、未定だわ。こちらが支援をうけたいぐらいです」

スタッフ男
「それを言ったら、おしまいだね」


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