mixiユーザー(id:429476)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2020年02月23日16:08

260 view

昭和ガレージボックス＠Bunkamura GalleryとNEXT@SPAN ART GALLRY

Bunkamura Galleryで開催中の『昭和ガレージボックス』とスパンアートギャラリーで開催中の『NETX』に行って来た。
「これ、内容的に被らないか？」と思ったら、案の定、Bunkamuraの方にNEXTの案内葉書があり、スパンの方には、昭和ガレージボックスの案内葉書があった。ですよねぇ。私のように両方行く人も多かろう。

昭和ガレージボックス

昭和ガレージボックスの方は、天井桟敷や状況劇場のポスターが多目かな？でも、手塚治虫（海のトリトンやブラックジャック）、赤塚不二夫（ニャロメ等）藤子不二雄（ドラえもん）等の彩色色紙絵もあり、驚いた。１番吃驚したのは、高橋留美子の『犬夜叉』。お値段300万円だったかな？（手塚の彩色色紙もそれぐらいだったが、留美子さんのはモノクロペン画なの）留美子さんは、色紙でも、ちゃんと青鉛筆で下描きをしてからペン入れするのだね。
手塚のブラックジャックはお値段385万円！でも、ピノコもついてるんだなぁ。

ポスターは、浅川マキのポスターに昭和を感じ、『与太浜パラダイス』のポスター絵が、大友克洋（と、平野甲賀）だったコトに驚く。黒テントのオレンジ強めのポスターも恰好良い。

でも、やっぱり私ゃ、なんと言っても花輪和一ですよ！もう、何回も観てるが『盲人書簡上海篇』のポスターは、やっぱり恰好良いなぁ。

これは、『田園に死す』のポスター。絵は花輪和一。美しいですな。

これは、羽仁進監督の『愛奴』。最初これは宇野氏イラストかと思ったら、宇野氏イラスト版は、店内にある舞台版の方だった。
（外に展示してあるポスターは写真撮影OKみたい。NGマークがなかったので）

佐伯氏のイラストもあったよ。もう、「ああ、ガロ」って思っちゃうよね（笑）。

天井桟敷の『星の王子様』。これ、男装劇だよね。イラストは宇野亞喜良氏。宇野氏の描く登場人物、誰かに似てるな…と思ってたのだが…女王蜂のアヴちゃんだ！
で、１番吃驚したのが、パックインミュージックのポスター絵も、宇野氏のイラストだったコト。パックインミュージック。私、白石さんと野沢那智氏の聴いてた！

『昭和枯れすすき』のポスター絵は、勿論、林静一。♪二人は～枯れすすき～…と頭の中で曲が流れる。林氏の名前を知らずとも「小梅ちゃんの絵を描いてる人」と言えば大抵通じる。ポップな竹久夢二のような絵ね。

『黒薔薇』の丸山明宏（現美輪明宏）の美女っぷり。スゲエ～。人形みたいだもんなこの人。

松本俊夫の『薔薇の葬列』ピーターの妖艶っぷりな！！これ、ポスターはクリーム色とピンクという色違いがあるんだね。

でも、私が１番目を引いたのは、花輪和一の彩色色紙。綺麗～。『田園に死す』は少年少女の絵。櫛を持つ少女に柱時計を持つ少年。『蜻蛉』かと思ったら『蜻蛤』だった（と思う）な『蜻蛤の陣』（ただの漢字間違えかも知れない・笑）。こちらは凛々しく美麗な若武者。どちらも細かく彩色してあった。前述が33万円くらいで、後者はもう少し安かったかも。
花輪氏は、ただで人に絵をあげちゃうらしいんだけどね(^_^;)。売る時も「あまり高くしないでくれ」って言うんだって。「売る為に描いた絵なら高くても良いけど、そうじゃないから高くしないで。」っていうコトらしい。

他、懐かしの昭和の少年マガジンや、ガロ等の雑誌の販売もありました。
こちらは、２月26日までやっています。

『NEXT』

スパンアートギャラリーが、銀座から京橋にお引越し。で、その移転記念の展示会。こちらは耽美系多目ですかね。

森響さんの球体関節人形『Sleeping Beauty』眠りの森の姫ですな。椅子に座り、目を瞑る美少女。穏やかな顔。今にも寝息が聞こえそう。眠りの森の姫だけど、私にはマリア様にも見えた。姫が座ってる椅子も作家物の作品で、個別で売っている物でした。

中村キク　『森に月光Ⅱ』と『箱庭Ⅰ』。森に～はユニコーンと美少年（かな？）。箱庭は、ケモ耳の少年（かな？）。こちらはファンタジー風味が強い作品だった。画集も売っていた。

私が１番ツボだった、建石修志氏の『救われるオルフェウス』。オルフェウスの表情のエロ耽美さよ！これ、羊皮紙にシルバーポイントで描かれてます。羊皮紙かい！って言うね。流石、建石氏。本当に美麗な絵を描く。私は彼の絵を観ると、稲垣足穂の小説や、中井英夫の小説が自動的に思い浮かぶんですケドね（表紙絵に使われていたから）。

耽美と言えばこの人！な山本タカト氏の絵もあった。『夜鏡（七） Luna Rossa』赤い月は狂気の印。赤い月を背景に、骸骨と絡む美少女。春画でしょうけど、私は「和風の『死と乙女』だ！」と思った（死と乙女とは、西洋画で良く使う画題で、乙女と骸骨が抱き合う場面が描かれるコトが多い。乙女もいつかは骸骨に…という、ようはメメント・モリの絵）。

西塚enさん『子年』と『オニゲシが見ている』。子年の方はネズミの尻尾を持つ猫耳少女の絵。オニゲシ～は、手に芋虫を乗せた少女の絵。背景には芥子の花。
この方、コミケにも出ていた記憶があるような…。虫の耽美絵というちょっと面白いジャンルもやっていて、メジャー雑誌に漫画も描いてます。私、好きなタイプの絵でした。

多賀新『薔薇酔』。青が綺麗な作品。多賀氏の絵は好きだが、モノクロのイメージがあるので（乱歩の表紙絵とかね）、彩色が意外だった。足があって、シュルレアリズムの絵っぽいね。

で、耽美と言えば忘れちゃいけない丸尾末広。『オマージュ高畠華宵』大正時代の挿絵画家華宵の絵のオマージュ。因みに、歌手のaikoさんを描いた彩色色紙もあったが、それは売れていた。

どちらの展示にも金子國義氏の絵があったな。そして、NEXTにあった山本六三さんのエッチング（かな？）の絵は、以前、Bunkamura Galleryでやった耽美展の時にもあったやつだった。やっぱり被るね！（笑）

因みに。スパンは、展示スペースは以前より少し広くなったかも。でも、ショップが縮小されたような気がした。山本タカト氏のばら売りの絵葉書等はなくなってたし。私は、ほぼほぼ山本氏と丸尾氏の欲しいグッズは既に持ってるんだなぁ～…とショップ見て思った。でも、何か欲しかったな。
『NEXT』は３月３日までやっています。

因みに、NEXTの方が作品が売れていました。スパンの方が若手作家も扱ってて、一般人でも買える値段の物もあるからだね。Bunkamuraの方はどうしてもお高目なので。

因みにお土産は、Bunkamuraのドゥ・マゴに、都美でもあったハマスホイの缶バッチガチャガチャがあったので、それを１回やり、都美で買い逃したハマスホイの切手シールを購入した。どっちの展示内容とも関係ねえ！（笑）

1 0