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2020年02月14日18:25

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エスタニスラウ神父伝記拾い読み2

もう一人の訪問者は当時ヒンドゥの教師として知られていたプンジャでした。元修道士でインドに何年か住んでいた Enric Aguilar が彼を連れてきました。その日はたまたま隠遁者に会いに登っていこうとしていた日で、私は彼が庵の中で座って沈黙しているのを見ました。長い時間それは続きました。私は隠遁者が足を交差させた蓮華坐に長い時間耐えることが出来るのに驚きました。黙想のあとで隠遁者は言いました。
「今日は神秘的結婚でありました。」
私たちが階段を降りたとき、プンジャは立ち止まって、Enric Aguilar に一言メモを取らせて、それをすぐ隠遁者に渡すように言いました。それにはこう書いてありました。
「マスター(プンジャの自称)はキリスト者です、隠遁者がヒンドゥー教徒であるように。」

(何日かして隠遁者は私に言いました。プンジャとの出会いはこれまで誰とも持ったことのない、深い沈黙の交わりの経験であったと。)

夕方になって修道院長カッシアは修道院での自らのプンジャとの出会いについて言いました。彼はプンジャを図書室に導き、彼のことばはみな大きな笑いを誘いました。それから庭の裏手にある聖イスクルの庵[l’ermita de Sant Iscle サン・イスクル礼拝堂?]に彼を案内しました。そこで彼らはしばらく黙想[沈黙]していました。修道院長のカッシアは心の中で「主よ、プンジャをキリスト者にしてください」と祈りました。その瞬間プンジャは振り返って彼にいいました。
「私はクリスチャンです。」
私は今でも修道院長カッシアの驚いた顔が思い浮かびます。

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キリスト教神秘主義で神との合一を神秘的結婚と表現します。プンジャは私は誰かという真我の探求を推奨した聖者ラマナ・マハルシの直弟子です。四方庵訪問の時に本棚に『覚醒の炎ープンジャジの教え』があり、どうしてインドの覚者についての本があるのか不思議に思ったのですが二人に交流があったことが分かって納得しました。エスタニスラウ神父は日本に来る前にインドに滞在していました。)

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