その方は常連のお客様が連れてこられた50代か60代の女性でした。能登の田舎の出身で今もそのあたりの村に住んでおられて女手一つで娘さん二人を育て上げた善良な方です。
当院に来られても私が氣視することは知らず、施療のみを期待してこられていたようでしたが、常連の方がスピリチュアルな相談をしているのを聞いて興味を持ったのかご自身のことも聞きたいと言い出されました。
連れの常連の方が説明されるにはこの方は昔結婚して男の子一人と女の子二人を生んで生活しておられたそうなのですが、何らかの不可抗力で跡取りの男の子を亡くされました。すると姑さんが「そんな嫁はいらんから出ていけ」と追い出されたのだそうです。昔の田舎ではよくあった話だったそうです。彼女は仕方なく娘二人を連れて家を出たそうです。それから大変な苦労を重ねながらも娘二人を育て上げて現在に至ったという事らしいです。
彼女が聞きたいこと。それは亡くなった男の子のこと。どうしているのだろうかということ。そんなことがわかる?そんなことが聞ける?思いもしなかったようです。
氣視させていただくと彼はしっかりと成仏されて良き生まれ変わりをされていました。アメリカ人の男性に生まれ変わって東海岸のほうで医療に携わって生きておられて幸せにされているようでした。
彼女はとても喜んでおられました。長い間の後悔の念が少し溶けたようでした。思いがけない幸せが彼女のお顔に現れていました。
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