1月21日(火)。
部屋の中では長袖と半袖のTシャツの重ね着だけで過ごせるほど暖かい。
もちろんエアコンはつけない。
俳優の宍戸錠さんが亡くなった。
宍戸さんは小林旭との渡り鳥シリーズでエースのジョーとして人気を博したらしいが、その頃は知らない。
知ったのは鈴木清順監督の「野獣の青春」だった。
自分の名前を伏せての潜入捜査。
その編集の妙、色遣いが面白かった。
そして「殺しの烙印」。
お米の炊き上がる匂いが好きでガス釜を抱く殺し屋を宍戸錠さんは演じた。
面白いヘンな映画だった。
清順さんは小林旭を主役にした時は歌舞伎のようなケレン味を、渡哲也の時は色遣いも編集もポップで今のPVの先を行く面白さで、宍戸錠さんを主役にした時はそうか、日本流のハードボイルドとはこうなのか、それぞれ違う面白さを提示した。
宍戸さんがいなければあの面白さは出なかっただろう。
宍戸錠逝く。享年86才。
お疲れ様でした。そして有難うございました。
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