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2020年01月15日06:42

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男はつらいよのことなど。

1月14日(火)。
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テレビ朝日で夜7時から「寅さん特集」が放送された。
「男はつらいよ」の新作キャンペーンの一環だろうか、MCは今田耕司、指原莉乃。ファンを何人か招き、ゲストに山田洋次監督、倍賞千恵子、前田吟も登場する豪華版だった。
考えるとゲストの3人、それに源公の佐藤蛾次郎以外レギュラーはみな亡くなっているので、この3人は今考えられる最高最良の寅さんを語るゲストだった。

番組は良く出来ていた。
寅さん映画を幾つかに分けて紹介して、それにゲストが思い出話を重ねる趣向。
全49作の中からハイライトをピックアップするだけでも大変な作業だっただろう。
松竹側とテレビの製作側の入念な打ち合わせが必要だったと思わせる出来だった。

おそらく自分は「男はつらいよ」シリーズ全49作を見ている筈だが、後期竹下景子がマドンナを何作か務めた作品はほとんど記憶にない。
やっぱり八千草薫、いしだあゆみ。そして浅丘ルリ子。全シリーズの中でもそれほど評価の高くない榊原ルミ篇が自分の中ではお勧め。

湘南の小さな地方都市、高校生の頃
松竹女優中村晃子の映画を観に行って併映のハナ肇主演「なつかしい風来坊」にガツンと魂を持って行かれた。
それは粗野で人情豊かな男が中流家庭に転がり込んで一家を引っ掻きます笑えて泣ける人情喜劇だった。
この時、山田洋次の名前を覚えた。
寅さんの原型はこの風来坊だと思わせる。

それから何年か経って直接山田洋次監督にインタビューする機会を得た。
それは小林信彦原作の「日本の喜劇人」を基に喜劇映画をダイジェストで見せる正月番組の企画で山田洋次監督に登場願ったのだ。
インタビューした場所は今は亡き松竹大船撮影所。
丁度寅さんの撮影現場だった。
映画のスタッフが準備をしている横でインタビューをした。内容はもう忘れてしまった。
覚えているのはスタッフが準備しているとらやの茶の間で渥美清さんが目をつぶって小さくなっている姿だった。

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