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2019年09月20日23:09

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龍鳳さん。

9月20日(金)。
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マイミクさんが映画「みな殺しの霊歌」を巡って映画評論家斎藤龍鳳と映画監督大和屋竺の論争の日記を書いている。
どうやら斎藤龍鳳が批判して大和屋竺は擁護しているらしい。

「みな殺しの霊歌」は高校生時代、その頃人気のあった松竹女優中村晃子の映画を見に行ってその併映だった。
そのショッキングな映像、物語の構成、倍賞千恵子の白い割烹着姿、大袈裟に言えば魂の震える映画で、今も我が生涯ベスト10に入っている。
監督の加藤泰の名前もその時初めて知った。
その後、映画雑誌「映画芸術」などを読み漁るうちに天才少女金井美恵子が「みな殺しの霊歌」を高く評価しているのを知って嬉しくなった。

斎藤龍鳳と大和屋竺の論争も「映画芸術」誌上で繰り広げられたものらしい。
若くして亡くなった斎藤龍鳳の遺稿集「なにが粋かよ」は加藤泰の名作股旅映画「遊侠一匹」の主題歌から取られ、加藤泰評価の一角を担った人なので、批判に回っているとは意外だった。

斎藤龍鳳が亡くなって暫くしてから龍鳳の墓地がある小平霊園に友達と二人で行ったことがある。
その頃、根城にしていた信濃町のマンションを出て夜中に歩いて行く算段。
青梅街道をテクテクテクテク、今思えば山手通りを越えて中野辺りで路地から出て来た車にぶつけられた。
今だったら大袈裟に騒いで見舞金ぐらい要求したかもしれないが、その頃は知恵が回らない。とにかく龍鳳の墓へ、小平霊園に気が急いていた。

墓を見つけたかの記憶はない。
信濃町に戻ったのはもう陽が高く昇っていた。

青梅街道沿いに南阿佐ヶ谷の駅がある。
そこから住宅街にちょっと入ると「龍鳳飯店」と言う中華料理屋があった。
そこのレバニラ定食が美味しくて良く通った。

好きだったな、龍鳳さん。

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