8月26日(月)。
25日、秘密基地に向かう車中でのこと。
夏休み最後の日曜日とあって電車は凄く混んでいた。
運良く空いてる席を見つけて腰を下ろした。
3人がけの優先席の真ん中。
右側は若い女性。老婆が来て席を譲ってくれと言ったがヘッドホンして眠っていた。
左隣は男の子を抱いた若い母親。
電車が発車した途端、ボクの太腿を軽く蹴る感触がある。アロハシャツを引っ張られる感じがする。
左手を見ると子どもがあどけない眼をしてこちらを見ている。
何かの間違いだろうと思ってその場をやり過ごしたが、その後も続く。
ボクは笑いながら「このやんちゃ小僧め」頭を撫でてやった。
お母さんは「すみません」と言いながら笑って見ていた。
男の子の名前は「愛翔」と書いて「あいと」。
今1才11ヶ月。9月に2才になることをボクはお母さんから聞き出していた。
あいと君はお母さんからアンパンマンのラムネを貰って食べ始めた。
小さな手にラムネを3〜4コ乗せて一つずつ頬張る。
やがて、ボクの顔を見てラムネを一つ差し出して来た。
くれるのかと思ったら自分で食べた。
ボクは笑った。
2度目も同じ感じ。
3回目はもうボクの口元寸前まで来てやっぱり自分の口に入れた。
まさか自分の方から口を持って行くわけには行かないし。
ボクは大笑いした。
頭を撫でながら「おいおい、コントやってんじゃないぞ。これは3度目がオチだからな」と言った。
最後の一つはボクの言ったことが理解したのかどうかあっさりと自分の口に入れた。
ボクは更に爆笑した。
これは完全にからかわれている。
まだ喋れない子どもに完全にオモチャにされている。
降りる駅が近づいて来た。
ボクは「有難う、楽しかった」お母さんに言いあいと君の頭を撫でて席を立った。
※写真は乗り換え駅での冷やしたぬき430円。昔と変わらぬ美味しさでした。
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