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2017年08月28日22:54

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二人の銀座〜恐喝こそわが人生〜。

8月28日(月)。

フォト


8/18
8月-7 恐喝こそわが人生
1968年 松竹 90分。
脚本 神波史男 長田紀生 松田寛夫
監督 深作欣二
出演 松方弘樹 佐藤友美 室田日出男 城アキラ 丹波哲郎

仲間を得て恐喝稼業に精を出す村木。
それはことごとく上手くいったが、やがて政財界のスキャンダルを手に入れて大物に狙いを定める。
そして…。

初見。
「仁義なき戦い」以前の深作欣二作品。
ここでもストップモーションを使って過去を簡単に説明したり、そのスピーディな展開は健在である。
物語は強いて褒める様なものでもない凡庸だ。
仲間との成功の美酒とほろ苦い別れ。

しかし、ラスト。
そうか、これがやりたかったのか?
銀座、日劇前。
大勢の通行人でごった返している。
お金を受け取りに出向いた村木に小走りに駆け寄る男。
一瞬でコトを済ますと男は雑踏の中に消える。
男はプロの殺し屋だった。
残された村木は血を吐き、路上に倒れる。
周りの通行人は何が起きたのか全く分からない。
犬死。なしくずしの死。
主人公はいつでも犬死にだ。

その昔、TBS に「七人の刑事」と言う刑事ドラマの元祖みたいなシリーズがあった。
その中の確か「ふたりだけの銀座」と言う一編。
房総の海の町に不良グループがやって来て、カップルの女の子だけが連れ去られてしまう。
残された男は心配して警察とともに彼女の行方を探すが、銀座の街角で見つけた彼女は、あの不良グループと仲良く楽しそうに歩いている姿だった。
カッとなった男は、見も知らぬ通行人をナイフで突き刺す。
全編、山内賢と和泉雅子の舌ったらずな甘い歌声、ベンチャーズのテケテケが軽やかに流れる中での苦い結末。
カメラは手持ちでグラグラ揺れていた。
演出は後にテレビマンユニオンの設立に参加する今野勉。

山下毅雄の音楽と男性のスキャット。
「七人の刑事」は良く見ていたはずなのに覚えているのはこの一編のみ。


和泉雅子 山内賢
「二人の銀座」

https://m.youtube.com/watch?v=9I8l2OEkwSc




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