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2016年02月11日08:13

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沈黙の美〜大いなる勇者〜

2月10日(水)。
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昨日に続き春に一気に近づいた様な暖かい日。

午後3時に電話がなった。
wowowからだった。
若い艶やかな女性の声。
「去年の11月で契約を終了していますが、今なら3ヶ月間を1ヶ月分の料金でいかがですか?」の勧誘。
ううむ。
番組を調べると「アメリカンスナイパー」他幾つか見たいのと電話の向こうの女性が必死なのでついつい契約する。
その後でこうして独居老人は騙されるんだなと笑う。
まあ、騙される程の大金は持ち合わせてないが。笑。


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2月-3 大いなる勇者。
1972年 アメリカ 108分。
出演 ロバートレッドフォード
監督 シドニーポラック

1850年代の西部を舞台に、ロッキー山中で猟師となる事を決意した男ジェレマイア・ジョンソンの苦闘の日々を描く。大自然の猛威やインディアンの襲撃も乗り越え、たった一人で戦い続けるジョンソンにやがて家族らしきものができていく・・・。

余計な台詞は出来るだけ削ぎ落とし、雄大な自然と人間を淡々と時に音楽を鳴らして物語は進む。
襲撃された場所で出逢った少年、彼は襲撃のショックで口をきけなくなったのか、それとも先天性の啞なのか説明はないが、とにかく無口な少年と旅を続け、ある部族の酋長の娘を嫁に貰う。
この娘とは言語が違うので、言葉が通じない。
無口な少年と言葉の通じない嫁とそして主人公。
彼らに必要なのは言葉ではなく行動だけだ。
一緒に旅をし食事をし、やがて住むに理想の土地を見つけて家を建てる。
今までほとんど表情のなかった彼らに笑顔がこぼれる。
この場面は全体から見ると短いが非常に美しい。涙が出るほどだ。

新藤兼人「裸の島」は夫婦の労働をほぼ無言で描き、日々の営みの尊さを描いた傑作だがそれに負けず劣らずの傑作。

言葉は要らない。
と思っても沈黙は金ではない。
沈黙は美だ。








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