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2016年02月02日09:27

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トキワ荘の青春〜マンガのことなど〜

2月1日(月)。
フォト


早くも2月。
これで気温が下がれば雪が降りそうな曇り空。
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1月-13 トキワ荘の青春。
1996年。日本。110分。
本木雅弘 阿部サダヲ 古田新太出演。
市川準 監督。

昭和30年代、マンガの神様手塚治虫に憧れてその周辺に集まった寺田ヒロオ、石ノ森章太郎、藤子不二雄、赤塚不二夫ら後に有名になる漫画家たちが一つのアパートに移り住み、悩みを共有し、漫画の道を切磋琢磨して成長する様子を描く。
そして一人は挫折して姿を消し、リーダー格の寺田ヒロオは筆を折る・・・。

薄暗い画面、抑制された台詞回し、物語もあまり起伏がなく淡々と進んで行く。
ああ、いいなあ。これが市川準の作法だなあ。
まだ何者でもない若者たちに過度に寄り添うわけでなく、一定の距離を持って接している。
見る側にも媚びたりおもねることもない、市川準標準がきちんとある。

作品の冒頭、寺田ヒロオを中心とした若き漫画家たちはグループ名を「新漫画党」と名付けてこれから活動しようと決起集会を開くところがある。
「新漫画党」。この名前には覚えがある。
ボクが漫画を読み始めた頃、この名前を目にした。
こうして何十年も経って見てみると、この時期はまだまだ漫画の創世記だったのだなあ。
自分が漫画雑誌を読みながら大先生と思っていた人たちはみな若く、新しい漫画を生み出す為に七転八倒していたわけだ。

この映画の主人公、本木雅弘演ずる寺田ヒロオは今はもう忘れられた存在だが一時期は人気があった。
この映画の中では「いい漫画」と「売れる漫画」の間に揺れて、結局筆を折ることになる。

寺田ヒロオが引退してから数年後。
ボクは彼の住む湘南の海辺の街に引っ越して興味津々、彼の家を見に行ったことがある。
映画では薄暗いアパートに住んでいたが、実際の家は立派な門構えの白い大きな家だった。














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