mixiユーザー(id:42625996)

2015年09月22日09:13

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エリーゼのために。

9時21日(月)。

待ちに待った甲斐があった。
面白かった。

フォト

9月-4 gonin
1995年製作。
佐藤浩市 根津甚八 竹中直人 本木雅弘 椎名桔平 ビートたけし 木村一八 鶴見辰吾 出演。

脚本 監督 石井隆。

ディスコのオーナー、佐藤浩市を中心に5人の男が暴力団の金を奪うことを計画して上手く行くのだが、やがて暴力団の知るところとなり殺し屋に狙われることになる・・・。

5人の男たちは殆ど面識がない。
その男たちの登場の仕方がそれぞれカッコいい。

ネオンサイン、降りしきる雨、路地裏。濃密な石井隆、いつもは男女のメロドラマが描かれる世界で男対男の暴力が繰り広げられる。そのただならぬ緊張感。
ずっと張り詰めている。

襲撃に加わったリストラされたダメなサラリーマン、竹中直人が現金を持って家に帰った中盤。本当に絵に描いたような白い小さな家。幸せなマイホーム。
ドアを開ける。待ってる筈の妻と子どもたちの賑やかな声がない。
その不穏な不吉な空気。
竹中直人は妻たちを呼びかける。
誰も答えない。
やがて娘が現れてピアノを弾くと言う。
エリーゼのために。
ピアノの音が微かに鳴り響く。

この場面を説明するのは難しい。
竹中直人より先に殺し屋たちがやってきて、一家全員殺していたかもしれない、竹中直人自身が狂気に走って殺したのかもしれない、映画はそのきちんとした説明を避けていて、だからその分余計に見ているこちらが不安だ。
前半のただならぬ緊張感からこの不安。
いやあ、見事だなあ。





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