ハードな夜。

9月14日(月)。


晴れ。
日に日に秋らしくなる。
そう言えばすすきが咲いていた。

茨城、宮城で川が決壊、氾濫したかと思えば、今度は熊本の阿蘇山の噴火だ。
胸騒ぎなのかざわざわする。

しばらくブルーレイ鑑賞から遠ざかっていたが、ようやく見たい見たいと渇望していた作品に出逢う。

9月-2 天使のはらわた 赤い教室。
1979年製作のロマンポルノ作品。


水原ゆう紀 蟹江敬三 出演。
石井隆 原作 脚本 脚本 監督 曽根中生。

約束した時間に男は警察にぶち込まれ会いに行くことが出来ない。
雨の中ずぶ濡れで待っていた女は、遠くに傘をさす別の男を見つけて。
それから3年。
二人は場末の淫靡な呑み屋街で再会する。

激しい雨の中男は言う。
「俺は3年間もあんたを探してたんだ」
女は答える。
「私は3時間しか待たなかったわ」

石井隆得意のハードなメロドラマ。
堕ちていく、堕ちていく。男と女のどうしようもなさ。

ネオンサイン。路地裏。石井隆の好みの世界を取り入れながら、曽根中生が映画らしい表現を随所に見せる。

いやあ、傑作。
映画らしい映画を久しぶりに見た。



今月、この後も石井隆の作品が何作か放送されるし、中でも伝説のハードボイルド「GONIN」は楽しみだ。
そして「GONIN」から19年、根津甚八が一作だけの復活を遂げた「GONINサーガ」の劇場公開も控えている。
どうせマイナーだから近くの劇場ではやらないと思ったら、嬉しいことにやるみたいだ。時間が合えば是非行きたい。