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2019年11月14日23:38

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【映画】11月の映画鑑賞(前半)

今月前半も一貫性のない何でもありの多種多様な種類の作品を鑑賞しました。
こういう作品群で強引に無理やり共通項を探してみたら、あえて言うなら全ての作品の中に暴力の中にある人間性が描かれている様な気がしました。

では、11月前半の感想です。

☆劇場鑑賞

●『閉鎖病棟/それぞれの朝』('19/117分)…11/2(MOVIXあまがさき)

原作は未読です。映画のメッセージは理解できるのですが、設定的に色々な違和感が残ったのでいまいちスッキリとしませんでした。
タイトルが閉鎖病棟の割には主演の二人に対しては凄く開放されているのにまず驚いた。それともう一人の暴力性疾患のある患者に対してもほぼ放置状態だったので、事件は起こるべくして起きたし、回避もしようとすれば出来たという感じで、ラストの裁判での納得感もトーンダウンし、元々のテーマが設定に対する疑問に邪魔されたという感じでしたね。なんか勿体ない作品でした。

○『テルマ&ルイーズ』('91/128分)…11/6(大阪ステーションシティシネマ)

28年前の作品です。私の年齢だとこれくらい前だと“ついこの前”の感覚ですが、ブラピの若さで歳月を感じました。
70年代のニューシネマテイストを90年代に持ってくるとこうなるという感じで、主役は女性に代わり社会的テーマは“ジェンダー”の問題に移行し始めた時代ですね。
こういう作品をきっかけに女性主役の映画が増えることにより、時代の意識全体が変わって行く。これも映画の持つ大きな力であり、この映画はまさにその先駆けの様な作品でした。アメリカ映画というのはその時代時代の総意に対する意識誘導に秀でている特色があり、一本の映画の影響力が全世界の映画の流れになる傾向も強く、この作品もそういう一本だった様な気がします。

○『CLIMAX クライマックス』('18/97分)…11/6(シネ・リーブル梅田)

超久々のギャスパー・ノエの作品で、相変わらずぶっ飛んだ作品です。これは予告編で観たくなりました。
ダンサーのリハーサルの後のパーティーでの謎の飲み物に混ざったドラッグでどんどん狂いだすという、ただそれだけの物語ですが、オープニングのダンスシーンが今までのダンス映画でも見たことがないような刺激的でカッコ良かったので、ただそれ観たさだけで劇場に向かいました。しかし、その後の大半は唯々狂乱と絶叫の一夜の再現で、いつものギャスパー・ノエ作品と同様に観ていてしんどくなりました。なので他人には絶対に薦められませんが、それで誤解されると困るのですが、根本的にこの作品は薬物否定作品だと私は思っています。そして毎回、ギャスパー・ノエ作品は嫌いだけでは片付けられない余韻が残ります。

○『ターミネーター:ニュー・フェイト』('19/129分)…11/9(MOVIXあまがさき)

1作目が85年で2作目が91年の作品で上記『テルマ&ルイーズ』と同年の作品。これもオープニングのCGシュワちゃんの若さで歳月を感じてしまった。
28年前のブラピの肉体も凄かったけど、当時のシュワちゃんの肉体は言わずもがなですが凄かった。さらに私より一つ下の63歳のリンダ・ハミルトンの現在の肉体を見て俳優業の凄みを感じましたよ。
って、結局映画はどうやねんって話ですが、シリーズもの(特にこんな古いシリーズもの)の感想なんて、観に行ったという現実が全てを表している様なもので、もうあまり書きたくありませんよ。賛否をなんだかんだ言っても、いまだに観に行ってる事実そのものがその人のそのシリーズに対しての思い入れなんでしょ。
今のシリーズものは最初から計画的なシリーズ企画が多いですが、この作品の当時は1作目のインパクトが全てであり、本作も含めそれがどれだけ大衆に衝撃を与えたかでシリーズ化になることが殆どでしたからね。

☆その他の鑑賞(覚書き)

○『眼下の敵』('57/98分)…(BS録画)

何度も観る機会はあったのですが、実は初見の作品です。しかし、予想通り初見とは思えない何処かで観た気がする作品内容でした。
恐らく、この作品後に作られた多くの潜水艦映画や漫画やドラマがこの作品の影響を受け、私はその影響を受けた作品類を多く観ていたから、この作品の内容をある程度予測出来たのでしょうね。それだけこの作品が優れているという証になります。
しかし、昔の作品の影響を受けた(若しくはその流れの中の)新しい作品を観た後に原点となる作品を観て「古臭い」と一刀両断している勘違い野郎を時々見かけるのですが、そういう貧そうな想像力で映画は観てほしくないですね。

○『神と共に 第1章:罪と罰』('18/140分)…(レンタルDVD)
○『神と共に 第2章:因と縁』('19/141分)…(レンタルDVD)

第1章、2章をまとめて観ると、ちょっと長いのでもっと短くまとめて欲しいという気はしましたが、退屈凌ぎとしてそれなりに楽しんで観れました。
観ていて色々な物語の寄せ集め的な感じがいかにも漫画的でしたが、原作はやはり漫画のようでした。若い人達が面白く興味深く人生観や生死観を学ぶ入門的な役割は果たせていると思います。
しかし、閻魔大王も元は人間で千年毎位で交代ってのも面白いな。人間の守り神の言葉で「人間は元々は善であり、状況が悪にする」ってのもなるほどと思いましたね。
でも、千年前と今とでは人間にとっての状況が、冥界側から見て良くなっているのか?悪くなっているのか?、この作品を見ている限りではよく分からなかった(笑)

●『来る』('18/134分)…(レンタルDVD)

ホラー映画なのか?とは思いましたが“嫌いではない”作品でした。
上手く説明は出来ませんが、妙な魅力(好き)を何処かに感じたのでしょうね。恐らくですが、深くは描かれていませんでしたが岡田・小松の男女関係、若しくは松・小松の姉妹関係に物語的な面白さを感じたからなのかも知れません。

○『安市城/グレート・バトル』('19/136分)…(レンタルDVD)

時代劇というか歴史劇で、半世紀前なら“大スペクタクル映画”と呼ばれた種類の作品ですが、現在のCG時代の映画として語るなら昔の大作感を模した習作って位置づけですかね。まあ、セオリー通りなのでそれなりに楽しめて見応えもありましたよ。
但し韓国映画なので、あくまでも韓国側目線の歴史劇として描かれ、今時の客観性は殆どありませんでしたので、そういう意味ではB級映画テイストの作品と言えますね。

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