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2020年01月18日19:06

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2019年 秋アニメ統括感想

お久し振りでございます。3ヵ月に1度出没するアニメ感想botです。
どうも最近感想を書くタイミングが遅れてきてるので何とか直したいところ。
年末年始は時間あったはずなのにどうしてこうなった…。

とにもかくにも秋アニメの感想をまとめたので、時間のあるときにでも読んで頂けると喜びます。

それでは早速!


・BEASTARS
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"彼女を求める気持ちは、恋なのか?食欲なのか?"
"彼が本当に出会ったもの、それは自分自身の本能だった―――"

というわけで、激戦区だった秋のTOP争いを制したのはこの作品となりました!

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直立二足歩行する動物達が人間のように生活しているという刺激的な絵面で初っ端から引き込んできた本作。
画像だけ見るとシュール過ぎるんだけど、出オチでも見掛け倒しでもないのが一味違うところ。

この作品では「肉食と草食の対立」が核となっており、様々なドラマを生み出している。
例えば可愛らしいデザインとは裏腹に、草食動物は非力な存在であり肉食動物に捕食されかねない対象として描かれる生々しい世界観。
表面上は仲良くしているように見えても、両種の間にはどうしようもない壁があって溝は決して埋まらない。

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主役の狼・レゴシとヒロインの兎・ハルの関係にもこれが当てはまってしまうのがめちゃくちゃ切ないんだ…。

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レゴシは大型肉食動物でありながら繊細で心優しい性格の持ち主で、非常に好感が持てる男。

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女性経験に乏しく、何かあれば動揺しまくりなところも共感出来るし面白いw
抑えようとしても溢れる肉食獣の本能に抗おうと苦悩する姿がまた魅力的なんですよね。

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覚悟を決めた時には一直線に全力で突っ走ってカッコよく決めてくれるところも高評価で、レゴシ抜きではこの作品を語ることは出来ないでしょう。


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そしてもう一人の主人公と言ってもいいルイもまた、与えられた宿命に抗う者。
カリスマ的存在でやることなすこと完璧なエリートの一面を持ちながら、根底には出生からくる劣等感や心の弱さを抱えているギャップがたまらなく魅力的。

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物語の序盤はそのイカした台詞回しの数々に痺れさせられまくりだったのに、これ以上ないくらい人間臭く悩む姿を見せられたら好きになってしまうというもの。
めちゃくちゃ好きなキャラだったから失踪は辛かった・・・


他にも沢山のキャラが出てくるけど皆魅力的に見える理由の一つに、表情の豊かさがあると思う。

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動物顔にも関わらず数多の感情が完璧に表現されてて舌を巻く。
特殊な世界観にすんなり入りこめたのもこのお陰じゃなかろうか。

声優陣のハマり方もバッチリで、特にレゴシ役:小林親弘さんの優しい声色はこの人以外あり得ないと思うレベル。ハル役:千本木彩花さんも複雑な感情を抱いて生きるハルを存分に表現してくれていた。

総括としては、正直ケチをつけるところが思いつかないぐらいよく出来たアニメだったと思う。

最初の食殺事件の真相は未解決のままで終わってしまうのかと思っていたら二期決定とのことで嬉しい限り!
二期なければ原作に手を出してみようかと思ってたけど、アニメのクオリティ高いし一旦はアニメで続きを待とうと思います。



・ハイスコアガール 2期
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ゲームに情熱を捧げる少年少女達の青春物語が終わりを告げました。
幼い頃の出会いから、作中で何年もの時を経て想いが通じ合う…文句無しのグランドフィナーレと言って良いでしょう。

もう間に挟まれる思い出の回想シーンが感情を更に揺さぶって涙腺を刺激してくるんですよね…
ゲームのことしか頭になかった春雄が一人の男として成長した姿を見ると本当に感慨深いものがある。

2期になって青春ラブコメ要素が強くなってもゲーム要素は確かな軸として残ってるのがこの作品の素晴らしい所。
想いの強さを対戦ゲームでぶつけ合うラブコメは後にも先にもこの作品ぐらいのものでしょう。

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中身は詳しく知らないゲームも沢山出てくるけど、駆け引きや懸ける想いの強さがちゃんと伝わってくるのは作者の力量、というよりもゲームへの愛だと思う。

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ピンチの時に励まし助けてくれるガイルさんを筆頭としたゲームキャラクター達の演出も愛に溢れてて大好き。
「自分の意志に忠実に生きるのも身軽で気持ちの良い生き方ってもんよ」なんて台詞もありましたが、自分もゲーマーとして生きてきたから「間違ってない」と言ってもらえているようで勇気が湧いてくるんですよね。


両ヒロインは2期になって更に魅力がパワーアップしてて心揺れ動きまくりでした。


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大野はやっぱり何も喋らないんだけど、表情や仕草でこれ以上ないくらい雄弁に語るのが魅力。こんな顔されたら惚れてまうやろ!
ゲームでの圧倒的な強さと、乙女のいじらしさのギャップがまたたまらないんですよねぇ。


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日高は損な役回りになることが多くて、一途で切ない片思いには胸が締め付けられまくりだった…最後に背中を押すシーンとか感情移入しまくってボロボロ泣いてた。
甲乙つけがたかったけど、自分はやっぱり日高派です。こういうキャラに弱い。


これ以上ないくらい綺麗に締まったので大満足の作品でした!



・ちはやふる 3期
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原作既読なので特筆すべきポイントは無いんですが、改めて完成度の高さに舌を巻いた。
かるたという競技を通じて、勝利に懸ける情熱がありとあらゆる角度から描かれているんですよね。

例えば3期で顕著だった年配者の活躍シーン。

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普通なら引退している歳でも貪欲に勝ちを追い求め、自分が教えてきたことを弟子達に結果で示す原田先生のカッコ良さと言ったらもう…。

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母親という立場になってもなお闘志を燃やす猪熊元クイーンも熱くて泣かされた。
自分もこういう情熱を持ち続ける大人になりたいと思う。

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3期は太一の躍進も見所でしたね。不遇なことが多かったから成長して千早と肩を並べる姿には胸が熱くなる。

2クール目も見れるということで引き続き楽しませてもらいます。


・ヴィンランド・サガ 2クール目
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原作既読+継続なので特段語ることはないかな。
覚悟を決めて王の威厳を身に纏うようになったクヌートや、秘めたる誇り高さを見せるアシェラッドが見所でした。
続き知ってるからそんなに思わなかったけど、アニメだけ見てる人はここで終わり!?ってなるよねw
復讐という生きる目的を失ったトルフィンがどう歩いていくか…ここからも魅力だけどアニメ的には映えにくくなるから2期はないかも?



・PSYCOPASS 3期
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あまりにも話をまとめる気が無さ過ぎてビックリした…w
続きを劇場版でやるにしてもこれはあんまりだろう。

前期までのキャラの出番がほとんど無かったのも残念だった。シリーズの続編を銘打っているのだからもう少し話に絡めてもいいように思う。
話が完結してないからというのもあるけど、ストーリーも普通の刑事ものといった感じでサイコパスの世界観でやる必要性をあまり感じなかったのもよくなかったかな。



・この音とまれ 2クール目
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1クール目に引き続き王道を走ってくれたという印象。この作品は部員達が皆素直なのがいいね。
誠実に、ひたむきに琴に向き合う姿が周囲の心を揺れ動かしていく…心無い言葉をかけてくる人達に演奏で分からせていくのが気持ち良かった。

ただ1クール目で感じた、部員一人一人のキャラの弱さは変わらずだったのが残念。
特に思い入れのない相手高の回想エピソードとか入れてる暇があるならまずは自分達の部活を掘り下げるべきだと感じた。
最後の天泣も曲自体は良くても、最高に盛り上がったかと言われればNOなのはそういうところが原因だと思う。
もう一押しが足りないという印象の作品でした。


・Dr.STONE 2クール目
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大筋の感想は1クール目と変わらずで安定してたかな。
千空の情熱が皆にも伝搬していくのが良いよね。千空ワンマンの俺TUEEEだったらここまで面白くはならなかったと思う。
あくまで皆のブレイン的存在で留まっていて、協力して進めていくのが良かった。各工程を皆に信頼して託すシーンとか胸熱だし。
「この村は…科学の国になったぞ」という千空のセリフも納得で、司との決戦はお預けだったけど綺麗に締まったと思います。


・ぼくたちは勉強ができない 2期
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古き良きラブコメは2期になっても変わらず安定していました。
予想を超える驚きなんかはないんだけど安心して見れるんですよね。

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ヒロイン陣でいうと2期では古橋の株がかなり上がった。

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お泊り回の可愛さがずば抜けてたし、時々出る口の悪さも大好きw

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「初めてにしちゃぁ随分攻めたなぁオイ」
最初は清楚キャラだと思ってたからギャップが良いw

最後はうるかENDっぽい終わりだったけど、原作の方はどうなってるんだろう・・・キャラ人気で言えば先生だけどその展開に持っていくのは難しいよね。



・僕のヒーローアカデミア 4期
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八斎會の若頭・オーバーホールの元から特殊な個性を持つ少女・絵里を救うのが4期の軸となっていました。
絵里の能力を優しい個性と称し、身体的限界から抑えていた100%の力を解放して助けるデクは最高にヒーローでカッコ良かった。

ただ少し残念だったのは、今期から登場したミリオが主人公格の扱いになっており、今まで主役を張っていた雄英高校の面子がモブキャラレベルになっていたこと。
ミリオ絡みの話も悪くはなかったけど、どうしてもかっちゃんや轟くんといったこれまでずっと見てきたメンバーに比べると積み上げてきたものがないから感情移入しづらい。
4期は丸々そんな感じで終わってしまったので、いまいちテンションが上がり切らずでした。



・アイカツオンパレード
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歴代のアイカツキャラオールスターズという反則技を用いた新シリーズ。
反則と言いつつ、いちごやあかりといった初代アイカツのキャラが出てくると否応なしにテンション上がるんだからある意味正解なのかもしれない。
バランス難しいとは思うけど、もうちょっと新主人公のらきちゃんの成長に焦点当ててくれた方がストーリー的には自分好みかな。
あとLIVEシーンを1話に3回も入れちゃうとどうしても話が薄くなりがちだから、LIVEは1回とかでも良いと思う。…これも懐かしのステージを見たい・見せたいという気持ちは分かるからジレンマなんだけどねw
まだ続いていくので、見守っていきたいと思います。



・食戟のソーマ 4期
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ほぼ十傑達との連帯食戟のみとなり、ストーリー的な動きが無いこともあって若干マンネリ感があった。
まぁエリナが吹っ切れたのは良かったかな。「お父様のいう不純物との出会い…それこそが私の料理にとって最高のスパイスでした」はグッときた。
後おさずけパルスは意味不明過ぎて笑ったw料理は真面目にしてるのに奇天烈設定入れてくるのやめて欲しいw



こんなところでしょうか。
以上、11作品でした。

次にいつものように段階別評価を。
個人的かつ感覚でつけてるので参考程度に。


☆5(歴代上位) BEASTARS
☆4.5(今期最上位) ちはやふる ハイスコアガール > ヴィンランド
☆4(上位) > Dr.STONE ぼく勉
☆3.5(中の上) この音 サイコパス > ヒロアカ アイカツ
☆3.0(中) > ソーマ


評価の元となる各話点数はこんな感じ。

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BEST話はハイスコアガール最終回。

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文句無しの大団円だったので断トツ。


今期はテンション上がる作品とそうでないものの差が大きかったなと。
BEASTARSは2年近く前の「宇宙よりも遠い場所」以来の☆5ということで、久しぶりに熱くなった。
こういう作品にまた出会いたいね。


そして栄えある今期のNo.1ヒロインは

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BEASTARSのハルちゃん!
力強く生きる姿が魅力的でした。


No.1主題歌は…



BEASTARSのOP「Wild Side」!
映像がセンス抜群で毎回飛ばさず見てました。


大体こんなところでしょうか。
それではまた3ヶ月後にお会いしましょう!
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