最近、たま出版経由で読者のお便りが届きまして、
住所の近い友人に協力をお願いした、という事がありました。
その読者は常識や教養のある方で、鎮心経を写経されているそうです。
と友人から聞いて、そういう方も居られるのかと新鮮な印象を受けました。
私は昔、少々書画に凝っていました頃、写経を習っていた時期もありました。
久しくご無沙汰しており、鎮心経を毛筆で写経した事はありません。けれど、
静かな写経の時間を持つ事は、自心を鎮めるには大変善いのではと思います。
また鎮心経は文字数の点でも、時間的労力的に写経に適する経咒でしょう。
写経用紙が無くても普通の半紙や料紙、綺麗な包装紙などに墨や筆があれば
案外手軽にできます。書体もいわゆる写経体でなくて構わないと思います。
要は心を鎮める事です。なるべく適当な環境で道具を整えて墨を磨る・・・、
一連の作業の中で静かさを味わえば至福の贅沢な時間が得られるでしょう。
ご自宅で退屈な連休を過ごしておられるような方には、鎮心経の写経は
最適かもしれません。私も時間を捻出してトライできればと思います。
ただ、鎮心経の最も重要なコンセプトは災刧の弭化です。それにはやはり、
声を発する誦経の音の波で周囲環境を鎮化してゆく慈行が大事になります。
ですから、鎮心経を活用されるには、できるだけ道理を理解され、なるべく
坐のモードで誦経を実行される事が善行で、写経は必須ではありません。が、
もし写経に由って鎮まった心境で誦経されれば、ご自身も非常に気持ち良く、
その波動に因る弭化の効果もさらに発揮されて素晴らしいに違いありません。
ところで、たま出版本をお持ちの場合、経咒のページの「静」などの文字が
新書体になっている個所があります。著者として不備をお詫びいたします。
音読には支障ありませんし、危険を招くような事ではないと思いますが、
気になる方は写経の前に風詠社版の試読サイトでご確認下さいませ。
また、ご感想、修養のアイディアなどお知らせ頂ければ幸いです。
簡単で良い方法などは皆様と情報を共有したいと思っております。
皆様のご健康と善行の成功をお祈りいたします。
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