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2018年09月12日12:40

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氏原英明『甲子園という病』新潮新書

久しぶりに良書を読んだ。
本来高校野球は「部活」であり「教育の一環」である。この言葉に全て表現されているexclamation ×2

甲子園大会とは所詮は部活の全国大会でしかないのであるexclamation ×2高校スポーツは野球だけでは無い。他の競技、例えばサッカーや水泳や柔道や卓球をやっている高校生達は「インターハイで潰れても良い!」などとは思っていないだろう。有望選手ほど先のオリンピックやワールドカップを見据えている筈であるexclamation ×2
しかし野球だけは甲子園で玉砕することを強いられる。朝日毎日の大新聞もNHKもそれを感動の美談にしてしまう。メディアも周りの大人達は責任を取ることはしない。甲子園の栄光はその後の人生を保証しないのであるexclamation ×2

高校時代の登板過多によりプロ入り後は面影が全くない楽天の安楽(済美)や、未成年の喫煙とパチンコで謹慎処分を受けた西武の今井(作新学院)も肩を壊した。
また清原和博も高校時代はあれほどの栄光に包まれながら、野球を取ったら何も無い人間だったexclamation

中学生の頃から野球一筋でやって来て、甲子園を夢見て実現しても幸せな人生にはならないのである。野球だけをやっていても幸せを保証されないのであるexclamation ×2

高校野球の指導の在り方を見直すべき時が来ているのに、周りの大人達は甲子園の利権を手離すことは出来ないだろう。また球児達にとっても甲子園は魅力的過ぎるのである。

川渕三郎氏に高野連の会長をやってもらい、改革をやって欲しい。
また同学年の藤浪晋太郎と大谷翔平の対比等も興味深い。甲子園優勝投手の藤浪と未完成だった大谷はプロ入り後は立場が逆転した話しも興味深い。


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