mixiユーザー(id:417253)

2020年02月20日14:57

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水墨画に関する小説「線は,僕を描く」

これ面白かったです
砥上裕將著


生きるためにすがるべき縁すら
全て無くしてしまった主人公が
ある展示会の手伝いで

ある老人と出会う
その人と一緒に
展示物の水墨画を観て回る

その時の会話から
その老人に気に入れられて
弟子にさせられる主人公

日本でも有名な水墨画家のその老人が
主人公を水墨画によって恢復させていく話だった

実は水墨画は
美大でも水墨画科がないし
何処に属しているかと言えば


「生涯学習」なんだそうだ


日本画でも無いので
この技術の継承には
問題があるそうだ
圧倒的に本気の人口が少ないのだ


筆の使い方
墨のすりかた
「まずは蘭の花からから始める」こと
竹・松・梅・牡丹・・・と
これらに筆の技術が備わっていること

ああ、そうなんだなあってわかった
水墨画は線で描く絵なのだ
なので全ては筆使いなのだ

余りに面白かったので
図書館で「良かったよ〜〜」って言うと
司書の方が「これって漫画にされてて,マガジンで読めるんですよ」って言ってくれた


あ、漫画だと言っている技術がなんなのか
わかるよねえ

ちなみに著者は水墨画家です


もう一つは有川ひろの「イマジン?」こちらはかわらずのクオリティだった

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