昼頃、見慣れぬ猫がやって来た。
チビ達の食べ残しを随分な勢いで平らげて帰っていくので、
呼び止めてカリカリを皿にたっぷりと足してやると、
訝しそうに私をにらみながら
それもきれいに平らげて、どこかへ帰っていった。
すっかり暗くなった時分、
ガラス戸の向こうでゴトリ音がしたので
カーテンを開けてみると、
昼間来たモフモフした奴が、
夜中に徘徊するノラのために皿に盛ってあったカリカリを
無心に食べていた。
昼間、去り際に奴がぶるんと身震いした時、
クルミぐらいの金玉がプルルと揺れていたので
オスのはぐれ猫かも知れないと思った。
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