<内容>
チョコエッグのフィギュアが大ヒットして23年。「23年後の関係者たち」ということで海洋堂の宮脇専務を始めとしたフィギュア関係者が集まって海洋堂の過去、未来を語る。
<コメント>
出席者は宮脇専務の他に原型師の田熊氏、広報の元原型師大森氏、ライバルとしてMAXファクトリーのMAX渡辺氏、そして海洋堂の新社長を途中から参加。
まあ、とにかく宮脇専務の独壇場でしゃべるしゃべる。さらに大阪式のどぎつい表現に司会のカズレーザーが慌てて補足するシーンに大笑い。東京の農業大学に通っていた田熊氏がすごい才能を持っていると知って「大阪に拉致して行って5年間閉じ込めていたら家族が洗脳されたと思って取り返しに来た」というと「いや、合意の上で住み込みで働いていたら説得が不十分だった家族が心配してきたんでしょ」と。
まあ、海洋堂の歴史と言うのは僕らにとってオタク歴史そのものだから、どの話もうんうん、そうだよなあ、と懐かし納得。
とにかく造形の出来にこだわる宮脇専務の求道的部分とえげつない金儲けの両方が見事に表現されているのはやっぱりカズレーザーの誘導の巧さかなあ。
チョコエッグで儲かったときには宮脇専務「ボーナスが6回出たよなあ、田熊」田熊「いや、3回ですよ」宮崎「(小声で)ほら、裁判で1億円勝ったときにときに・・・」広報が慌てて「マイクが(声を)拾ってますよ!」もう爆笑。
要所要所でMAX渡辺氏がサービス過剰な宮脇専務に現実的なところをふるのもうれしい。新社長の「宮脇専務は可動フィギュアが大嫌いなんだ」というのにも笑った。
ショッキングだったのは宮脇専務が自分の代で海洋堂は終わりにしようと思っていたというくだり。しかし、新人も入っているし増資を受けたので新しい社長を迎えて任せることにした」
うん、これからも海洋堂が続いていくならこれはこれで素晴らしいことだ。
そして最後に思わず苦笑してしまったのはエンディングで暗転したあと、残されたメンバーがボソボソと会話するのだがその内容が「ところで最近アニメみてます?」「うん、『その着せ替え人形(ヴィスクドール)は恋をする』はいいなあ」「あ、あれはまりますよねえ」というもの。うん、僕とまったく同意見だし、オタクはいくつになってもオタクなのだ。
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