こういう意見を見る度にビートたけしの「老害」的な部分を感じてしまう。いや、もちろんたけしは素晴らしい芸人であってその業績は間違いないのだけれども、古い芸人へのあこがれを隠そうとしない。
昔、ダウンタウンの松本人志が持ち芸の一つとして「横山やすし」を演じるというのがあった。破滅的芸人である横山やすしへのあこがれとその古さや頭の固さへの反感からだと思う。(ちなみにダウンタウンの漫才を審査委員だった横山やすしは「チンピラの立ち話」と評して、後から松本人志は「そもそも漫才ってそういうものじゃないのか」と著書にあったような気がする。)
確か、最後の横山やすしコントは自家用セスナの羽の上から「横山、死ぬ!」と叫んで飛び降りたら、同じ週に横山やすしが本当に死んでえらい非難をあびたような気がする。
ストイックに体を鍛える今の松本人志のどこが破滅型芸人なのだ。いや、だからこそ憧れたのかな。
「野垂れ死にが芸人の死に方」などと言っておきながら多分ビートたけしは野垂れ死にはしない。しかし、そしてそんな風に「芸人とは」などと追い詰めるから心が病むのではないか。
ビートたけし「芸人はのたれ死ぬのが最高だと教えて…非常に悔しくて悲しい」上島竜兵さん悼む
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6952876
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