mixiユーザー(id:411965)

2020年07月01日03:10

151 view

「機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝4」コミック

『機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝 4』
<ストーリー>
 『ガンダム』の外伝的な『サンダーボルト』のさらにまた外伝。本筋では語られなかった人々や過去が語られる。今回のメインは連邦軍のガンタンクの操縦士クリードの過去の物語がメインとして語られる。
<コメント>
 例えばある程度以上の技能があれば格好いいモビルスーツや戦艦のデザインというのは誰でも思いつくし、描くことが出来るかもしれない。しかし、宇宙巡洋艦の重力モジュールの中に設置されていいる調理場のデザインを細部まで描き、さらにそこで作られる戦闘時のいなりずしや容器までデザインして活用できる作家といえばこれは難しい。
 Ep.13の「戦闘糧食」におけるワン・エピソードは戦闘直前にレーションを作る料理人軍人たちの話はまさにこのシリーズでなければ描かれないし、これがまた実に感動的。
 これに比べたらEp.14の宇宙スナイパーの話は「まあ、サンダーボルト宙域ならよくあるだろうな」という感じですっかり慣れっこになってしまっている。
 しかし、今回の白眉はEp23〜28の「男と女」。人間関係としては実によくあるパターンの話だけれども、主戦力がガンタンクとなればまた全く違った話となってくる。
 ちょっと前までミリオタ以外の人は戦車といえばなんとなく歩兵の側をゆくっくりと走る鈍純な戦闘兵器だと思っていた。しかし、アニメ『ガルパン』や映画『T-34』によって本当はものすごく機動性に富んですごいスピードと火力を有する恐ろしい武器だと思い知らされたのだ。この話ではクリード大尉が圧倒的に不利な戦局で自分の過去と向き合いながら重傷を負った議員を助けるためにたった1台のガンタンクでこれを切り抜けていく姿にしびれる。戦車からモビルスーツへと主戦力が変わる中で不器用に生きる男が自らの矜持を守るために闘うのである。
 そして帯にも書かれている「ガンタンクこそ最強のモビルスーツだ!!」というのに納得してしまった。うん、ひょっとして確かにそうかもしれない。

機動戦士ガンダム サンダーボルト 外伝 (4) (ビッグコミックススペシャル)
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=411965&id=4987001
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記