「アンタゴニスト　4」コミック

『アンタゴニスト 4』
＜ストーリー＞
　爆弾が仕掛けられた校舎から無事人質を脱出させた酒井刑事、そして爆弾を仕掛けたカメレオン男を倒した神條。カメレオン男が残したパソコンから敵ヘルトピアの正体と本拠地が判る。しかし、その幹部の中に神條の父親の姿があった・・・
＜コメント＞
　なんというか、物語設定やストーリー展開がもろ初期『仮面ライダー』のシリアスであり同時にパロディでもある奇妙な作品。原作が『コンシェルジュ』や『最後のレストラン』の藤栄道彦ということで興味を引かれたが、確かに「頭の良い」作品である。
　少年が怪人に襲われるが、そのときに同時に怪人の変身能力を手に入れ、次々と襲い来る怪人と戦ってこれを倒す。同時に怪人たちは謎の組織ヘルトピアの一員であり、日本に様々なテロリズムを行なう、という展開は『仮面ライダー』であり、『寄生獣』のテイストがある。
　不思議な作品で怪人との戦いは面白いのだが、根底がブラックユーモアでどこか不真面目なところがあるのだ。
　今回は４巻で完結しているように思えるのだけれども、設定が壮大なだけにもうちょっと終わりどころとか張った伏線を回収してほしかったのは確か。

アンタゴニスト 4巻 (ゼノンコミックス)
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