「NCIS 17-12 飛行計画」TV

『NCIS 17-12 飛行計画』
＜ストーリー＞
　空母から飛び立った戦闘機が海に墜落した。パイロットのウィークス大尉の低酸素症によるものかと思われたが彼女が最後の通信で「ごめんなさい」と呟いたことから、NCISが捜査に派遣され、彼女の部屋で死体を発見する・・・
＜コメント＞
　なんというか、ものすごくダイナミックでかつミステリアス。ただし、ダイナミックさの方が先にたってミステリの部分がなかなか追いついてこない作品。
　まあ、良く考えたらメチャクチャな設定だと言ってもよくて、物語の途中で登場人物が「すると何か？ウィークス大尉は6000万ドルの戦闘機をチンピラの逃走用の車と同様に扱ったのか？」と突っ込むのは当然。ただ、そういうメチャクチャなダイナミックさこそがこういった物語の魅力であり、このシナリオを「うん、面白い」と認めたプロデューサーの作戦勝ち。
　今回はNCISの面々がウィークス大尉に翻弄されるかたちで話が進んでゆき、追いついたと思ったら逃げられる展開には苦笑い。もちろん、途中でギプスに花を持たせる場面があり、それがクライマックスに効いて来る。
　さて、このウィークス大尉は当然軍法会議にかけられると思うのだけれども、NCISを翻弄する知力や体力に加えて様々な電子機器を操作する技能などからあるいはスピンオフとして彼女を主人公にしたスパイものも出来そうな雰囲気を感じるのだけれども。
　とにかく、「NCISの女性キャラ」といえば射殺されたり、蜂の巣にされたりと最初の頃は比較的ひどい目に会うことの多かったのだけれども、最近は男性顔負けの活躍をしているのが時代を感じさせる。