mixiユーザー(id:411965)

2020年03月22日22:20

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「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」映画

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』
<ストーリー>
 ジョーカーと別れたハーレイ・クインは一念発起して新しい生活を送ることを決心するが、ハーレイに恨みのある面々は彼女がジョーカーの庇護を離れたと知って一斉に彼女に対して復讐の魔の手を伸ばしてくる・・・
<コメント>
 スーパーヒーローを演じるとき、例えばマイケル・キートンのバットマンあるいはジョージ・クルーニーのバットマンとか、クリストファー・リーブのスーパーマンあるいはヘンリー・カヴィルのスーパーマンとか言う風にヒーローを演じた役者と言われるだろう。しかし、ハーレイ・クインに関してだけは「マーゴット・ロビーのハーレイ・クイン」と呼ばれるような気がする。それほどこの役に彼女はぴったりで、それは彼女が自らプロデューサーとなって『スーサイド・スクワッド』で気に入ったハーレイを自分の持ち役にしたかったということもあるだろう。
 実際ストーリー自体はそれほど大したものではない。情報が隠された因縁つきのダイヤをスリの少女が盗んだために、行きがかり上彼女を連れまわすことになったハーレイの奮闘が描かれるのだけれども、まるで『パルプ・フィクション』のように時制を入れ換え、さらに同時に複数のヒロインたちのキャラクターを描くことで物語が重層化されているので画面から目を離せないのだ。
 まあ、なんというかとにかくハーレイ・クインを魅力的に描くためのストーリー展開と言ってもいい。よく、よく考えたらその他のヒロインたちの過去もかなり悲惨なもののはずなのに、コミカルに描かれることで安心してみていられるのだ。例えばハントレスが鏡の前で「人は私をこう呼ぶ・・・」とか練習してるのに、誰からも「クロスボウ・キラーだ!」としか言われずに「違う!!」と言い返したり、モントーヤ刑事にハーレイのナレーションで「さあ、ドラマでは刑事がバッジを置いたところからクライマックスよ」とかちゃちゃを入れられたり。
 この映画では善悪問わず男性は全てダメ人間であり、女性だけが信念のために闘う。格闘シーンでも女性ならではの工夫が施されていて例えば殴り合いなら男に敵わないのは判っているから身のこなしや体重全体を利用して、あるいは小道具を駆使してのアクションなど。中でもマーゴット・ロビーは本当に頑張っていて、クライマックスの追跡シーンでは車やバイクに乗らないカーチェイスという新機軸を見せてくれる。
 とにかくDCなのにひたすら楽しい変格スーパーヒロインドラマ。
 ところで、これだけゴッサムシティが大揉めなのにバットマンが出てこないのはきっとJLAで地球を救っているところなのだろうな。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
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