『やがて君になる 佐伯沙弥香について3』
<ストーリー>
大学2年生になった佐伯沙弥香は1年生の枝元陽に「好き」を打ち明けられる。これまで好きになったどの女性とも違うタイプの陽に戸惑いながらも徐々に佐伯沙弥香は彼女に魅かれていく・・・
<コメント>
『やがて君になる』のスピンオフ小説シリーズの最終巻。結局、七海燈子に想いを打ち明けられずに小糸侑に奪われてしまい、親友として終わってしまった佐伯沙弥香。彼女が新しい恋を見つけて、というよりも目をつけられてグイグイ迫られてやがて愛を育んでいくという物語。そういえば『やがて君になる』の最終巻のエピローグで侑が「佐伯先輩、今日は陽ちゃん誘わなかったんですか?」と聞くシーンがあり、そこで佐伯沙弥香が「あー、えっとうん・・・」と口ごもる。
小説ではその後のタイムラインに七海燈子と佐伯沙弥香が喫茶店で会話するシーンが描写され、コミックで描かれていないにも関わらずコミックの二人を見ているような気にさせられる。佐伯沙弥香が七海燈子と同様に幸福になってよかった、とホッとさせられる一編。
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