『スター・トゥンクル・プリキュア#48・49』
1年間見続けていた感動が最終数話に込められていて、このあたりは毎回涙なしには見られない。47話で一度は勝利したかに思えたものの、48話で絶望的な状況になり、そこから再び立ち上がるのがプリキュアの実力と言うか魅力。とにかく力推しの敵である場合と頭脳派の場合があるけれども、今回の蛇使い座女王はまさに後者で『ガンダム』以外で久々に敵と議論しながら戦う姿が見られた。綺麗ごとの理想論と醜悪ではあるが現実論が戦ったときに「だってキラヤバじゃない!」という言葉に女王がひるむのを見たとき、あれほど軽佻浮薄であまり好きになれなかった今風言葉がこの1年で実に愛おしい言葉になり、さらにそれが力になっているのに驚いた。
最近のシリーズの定番として最終話の1話前で戦いの物語は完結し、最終話はエピローグとなっているけれども、これは製作者たちの「プリキュアでなくなった少女たちはどうなるのか」という物語をおとぎ話で終わらせない意気込みが感じられて大人としてはじつに納得かつ感動してしまう。
最終話のAパートはまあ、なかったことにしてBパートのエピローグとそしてラストシーンにはまさに感動してしまう。
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