mixiユーザー(id:411965)

2020年01月14日01:25

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「ルパン三世 THE FIRST」映画

『ルパン三世 THE FIRST』
<ストーリー>
 第二次大戦から十数年後のパリ。かのアルセーヌ・ルパンが盗むのに失敗したといわれる秘宝ブレッソン・ダイアリーには莫大な財宝の在り処が秘められているという。これを狙ったルパン三世だが、謎の少女レティシアもこれを狙っていた・・・
<コメント>
 いまや「ルパン三世」というのは一種のアイコンになっていて、それぞれの作家がそれぞれのルパン像で様々な物語を構築している。コメディであったりシリアスであったり、ミッション・インポッシブル系であったりロマンス系であったり。一番有名なのが宮崎駿の“泥棒という名の冒険者”だろうか。
 今回脚本も担当した山崎貴にとっての今回のルパンはずばり“インディ・ジョーンズ”そのものであった。だってこれどう見ても時代設定は1960年代であり、ルパンがお宝を狙ってナチス残党と戦うというストーリーや罠が仕掛けられた遺跡なんて『レイダーズ』通りの展開である。だからコンピューターとかの近代文明は出てこない、ロマン溢れる時代に徒手空拳で闘うルパンこそが山崎監督にとってのルパンなのだろう。もちろん、いくらルパンでもインディのような考古学者ではないので、ヒロインとして考古学に詳しく、さらにキイパーソンとしてのレティシアを配しているので話がサクサク進んでいく。
 遺跡に『レイダーズ』とは異なったオーバーテクノロジーの古代文明を持って来たところはなんとなくTVシリーズ『エイリアス』を取り入れているような気がする。
 見ている間は非常に面白くて次から次へとスピーディーに展開する物語にワクワクするのだが、クライマックス直前でランベール教授とレティシアの諍いの部分で物語自体が停滞してしまうのがちょっと惜しい。このシーン必要か?そのせいで真の悪役であるはずのゲラルトのイメージが薄くなってしまったゆえにクライマックスのルパンとの死闘がイマイチ盛り上がらなかったのも惜しい。
とはいえ、さすが山崎監督流に見事にルパン三世のエッセンスを使って自分なりの物語を作り上げてしまったのはさすが。

ルパン三世 THE FIRST
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