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2019年11月21日01:56

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ゆるい日常系は実はドラマチック

 深夜アニメではほぼ毎クール「女子高生がクラブ活動でがんばる」というプロットの作品がある。今期も女子高生がレーザーライフルを競う『ライフル・イズ・ビューティフル』、放課後にボードゲームに勤しむ『放課後さいころクラブ』架空のジェットスキー競技の『神田川JET GIRLS』など。中には「全国大会を目指す」という作品もあるけれども、多くは「ゆるく友情と競技を楽しむ」パターンが多い。
 多分『けいおん!』から始まったのだと思うけれども、いわゆる「日常系」というタイプの作品だと言える。「日常系」は源流を辿れば小津監督の映画までいくようだが、近作では矢口監督の『スイング・ガールズ』もその流れのような気がする。あの映画もけっこうドラマチックに見えるけれども、それは平凡な日常をドラマチックに描いてあったからで、主人公達のビッグバンドが何をやったかといえば、優勝とかとは関係なく単に舞台で見事に演奏しただけ。それで十分ドラマチックだったのだ。
 実は日常はけっこうドラマチックなのだ。それは日常を一生懸命生きて楽しんでいるからこそなのだ。「日常系」のアニメはそれを確認させてくれるところに価値があるのだと思う。映画『アフター・スクール』(だったかな?)で大泉洋扮する中学教師が小悪党の探偵に言う「あのなあ、お前みたいな奴がクラスに一人はいるんだよ。学校がつまんねえ、みんながつまんねえって。でもそれはお前がつまんねえからなんだ」と。他人から見たらしょうもない活動を楽しむ少女たちを見て楽しむことが出来たら日常が実はドラマチックなことに気づけるのだと思う。
 ゆるくキャンプする少女たちを描くこのドラマがゆるやかな日常のドラマチックさを実写で描くことができれば成功だと思う。

福原遥、テレ東ドラマ初主演 ゆるーいキャンプ漫画『ゆるキャン△』実写化
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5870815
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