大沢在昌「帰去来」読了。
警察官だった父が殺され、その後自分も警察官になった志摩由子巡査部長は、連続殺人犯、ナイトハンターへの囮捜査中、首を絞められ殺されかける。
次の瞬間、由子は別な世界(パラレルワールド)へと飛んでいた。光和27年、戦争からまもない東京市の警察本部で目覚めた由子は、この世界では、警視であり、一匹狼的な活躍で市警本部内にも市内のヤクザにも狙われていた。
こちらの世界で任務をこなしつつ、元の世界に戻る方法を捜す由子。
大沢作品に時折みられるSF的な設定だが、今回は由子の存在と二つの世界の謎が重なっており、また二人の由子(異世界の由子は直接は出てこない)の違いが、由子の成長へとつながっており、後半のカギとなっている。
大傑作とは言わないが、最近の大沢さんの中では、とても良い。
まだお尻が痛い。
いつになったら、以下略。
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