「七五三・大根干す」俳句 & 新年句会募集

2018.11/17 (土) 13:30 〜　事務所にて
兼題
「大根干す（懸大根・掛大根・干大根）」
「七五三」

懸大根土の布団が懐かしい
干大根胸に秘めたる甘い蜜
干大根母の苦労と子の笑顔
干大根手塩にかけた子供たち
干されても決してくさるな干大根　永吉

千歳飴姉との写真セピア色
太陽と風との対話干し大根
時を待ち鼻歌ひとつ掛け大根
竹の節愛でるがごとし七五三
写真館鳩出ぬ時も七五三
間遠なる駅駅つなぐ掛け大根
いくつかの失恋も見し掛け大根
ひとりきりの案山子に添ひし掛け大根
各停の窓を墨絵に掛け大根
吹き過ぎる風見送りぬ掛け大根 　雅明

山合いの青空浴する懸け大根
手びねりの器も味付け干し大根
迷い道目上げれば干し大根の白⇨
迷い道白き干し大根ばかり(推敲後)
寒風に舞い舞い踊るや干し大根⇨
乾ききった風に舞へ舞へ干大根(推敲後)
先導は草履の鈴の音七五三　　　　陽子

懸大根富士を背負いて無言なる
懸大根ひしめき合ふや富士を背に
富士山をじっと見つめる懸大根
干し大根光と風を身にまとひ
夕日浴び赤く光るや干し大根
まだ黒い顔におしろい七五三
七五三写真終われば駆けてよし
七五三仏頂面の写真の子　　　　　橙

七五三御神酒に顔をしかめたり　
丸顔に紅を引きたる七五三　
七五三いたずらっ子がはんなりと　
平和なり干し大根を渡す空　
モンローの脚の白さや干し大根　
のっぺらぼう天に連なる干し大根　 里沙

干大根 よるべなき根を 空に張り
懸大根 雨粒となる 水素抱く
掛大根 土の記憶は 薄れけり
七五三衣 鳥居の下を 明るうす
四歳に 飴折り分ける 七五三
七五三祝ひ くぐる鳥居を そっとなで
玉砂利の 虫が気になる 七五三　　 rei999

千歳飴ぞうりの足のおぼつかな
ドレスの子ひとり混ざりぬ七五三
初めての紅にすまして七五三
風止みし空の青さよ大根干す
祖母の締めし帯のきつかり七五三
大根干す空には白き昼の月　　　　薫

鯛をもて祖母も上京七五三祝(しめいわい)
初島指呼黄昏色に掛大根
七五三詣り(しめまいり)靖国の先ず大鳥居
身延山　木喰仏訪ふ軒端につらね懸け大根
靖国神社　袴着や維新志士像仰ぎ見る（大村益次郎）
七五三家族そろって写真館　　　霧海先生

インド象乱獲嘆き大根干す
干大根飛び跳ねる如すだれ干
砂利道の摺り足楽し七五三
大根干す美脚さがして右左
神の元繋ぎ留めん千歳飴
懸大根麻縄食込む白き肌
キリストの張りつけの如大根干す
ベランダに幸せの白懸大根　　　サンダル

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明日（1月13日）の新年句会は、陽子さん他、
名古屋から永吉ちゃんと彼の友人など参加！
ニューフェイスの多い会になりそうです。
13:00〜 事務所集合　
兼題
●「福寿草・元日草」
●「独楽・独楽廻し・喧嘩独楽」の二題です。
参加費￥1,000
３〜７句詠んで来てください。

皆様のご参加お待ちしております。