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2018年11月14日09:13

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「ねじれ」はいいこと

アメリカの上院と下院で民主・共和両党の勢力が逆転した。このことをわが国のマスコミはこぞって「ねじれ」と表現しました。
この「ねじれ」という言葉はわが国で衆参両院の勢力が逆転した状態になったときに、行政府が立ち往生した形になったときに生まれました。二院制での勢力逆転、行政を任された政権と議会の勢力逆転、そんな状態は民主国家では当たり前のことで、過去に幾度も繰り返されてきたことです。
アメリカで新任の大統領が就任して二年目の中間選挙では、議会勢力は野党が逆転するのがむしろ当たり前で、逆転しないほうが異常でした。9・11テロのあとのブッシュ大統領が中間選挙でも勝利したとき、テロが追い風になったという見方まで出ました。
米国でも英国でも、政権を取った側は次の議会選挙では負ける。そのことを私たちは憧れを持って見ていました。民主主義が機能している証左だと感じて。それを「ねじれ」などという表現でさも異常なことのように報道するマスコミの姿勢は非難されるべきものだと感じます。
私たち日本人にはまだ、民主主義つまり主人であり責任者であるのは私たち庶民自身だという感覚が十分育っていないようです。アメリカのリパブリックスとデモクラッツの意味さえ十分理解できていません。

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