今日は良いお天気で、避暑地に居る様な涼しい風が心地よい。
こんなに気持ちよく朝を迎えられたのはコロナ禍となって以来初めてですが、
それは、このお天気のせいだけではないです。
「コロナ」の3文字を見ない日はないという毎日、「コロナ」に脳を支配されてしまった様な日々の中、昨日は颯爽と登場された先生とお会い出来たとたんに、久々に、深い息が出来たことに気付かされました。
2月以来、じわじわと追い詰められ、息も浅くなっていたのだなと。
講座が進行していくのに伴い、さらに様々な澱が散っていくようでした。
やはり先生はその存在自体が「自然」なのだと改めて思いました。
というか、先生に触発されて、自身が持っているはずの本来の「自然」を呼び起こされた、そんな感じで、フ〜〜ッ！
講座開始前に、控室でシランクスを聞いていただきました。
フルートは初代ロット。
「正直な気持ちが伝わる演奏が出来るようになりましたね。」
というお言葉、嬉しかったですが、それ以上に怖いと思いました。
本当に、自分自身の奥底を磨いていくしかない。
その上、先生が私の演奏から感じた正直な気持ちというのは「不安」なのだそう。
自分で認識している以上に不安なのか・・
どちらかといえば、「なんでこんな事態になっちゃったんだ・」という「怒り」ではないかと思っていたのですが、「怒り」も「不安」だからこそ生まれるものなのかも。
講座は、マスクをして間隔を空け、ステージ上は交代制にして開始。
字を横向きにしないと書けない方のお話は印象的でした。
そこまで極端ではないにしても、少なからず似たようなものを誰もが抱えているのかもしれないと感じました。
そして、それがとたんに普通に書けるようになった、という鎖紐の効果・・
ピアニストが経験されたのですが、驚きの効果でした。
・・本日私も試したけれど、まず頭の芯がスっとして、急に耳がよくなった感じ。
もっと言うと、急に頭が良くなったような・・
テレマンのファンタジーのやっかいなフーガが「聞こう」としなくても勝手に旋律を同時に追いながら吹けるというのは初めての経験でした。びっくりです。
このところ、紐からは遠ざかっていましたが、これは、しばらく続けてみようと思います。
「太腿」も面白かった。
これまた別のピアニストが経験されましたが、やはり響きは急変で、テクニカルなパッセージもラクそうに聞こえる。
最期に私もリクエストしてやっていただいたのですが、やはり驚く程の変化。
眼を閉じての片足立ちが、指先で壁に触れるだけでも長く続けることができるのも驚きでしたが、それと同様の効果もあるのかと思います。
今日は、早速、大判バスタオルを紐で縛った「太腿」を作って稽古しましたが、非常に寛いだゆとりの中で演奏できるように。これもしばらく採用です。
最終的には、心の支えとしての、「指先」や「太腿」を見つけていきたいです。
怖々と再開を決めた音楽家講座ですが、開催して本当に良かったです。
参加された皆様もまた、自分と同様の葛藤や悩みを抱えていられることが感じられ、共感し合えるというのもお互いの救いになりました。
また、懐かしい参加者の方々ともお会いでき、新しい方々とも交流でき、人が集うということはなんて素敵なことだろう、と改めて感じました。
目をつぶった片足立ちの時の指先のように、そっと触れた太腿のように、こうした他者との交流というのが実は大きな「心の支え」にもなっているのだな、と思います。
ほぼ4カ月ぶりの先生の技は、さらに訳が分からないものになっていた。
「正面の突き」は以前はジョーズがヌっといきなり登場する様で、それでも驚いていましたが、今回のものは、いきなり人魂がボっと現れるような不思議さで、びっくりでした。
「鯉の滝登り」も面白かったです。ついつい触れられた手のところで反応してしまいましたが、そこを無視して体幹で動いてみたらどうだろう？と反芻しつつ楽しんでいるところです」。
このような状況下、先生のお話をうかがえたこと、こうして集えたことは、本当に大きな救いとなりました。
制約の多い中、またこのような状況下で、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
次回は8月24日を予定しております。
東京の感染者も100名を超え、この先どうなるかはわかりませんが、またご一緒に集うことができれば、と願っております！
・・・
写真は
頭が良くなる紐？ （個人の感想です！）
御馴染みの手指の紐。
これは「こうしましょう」というのではなく、毎回、異なる、先生が感じられたその時々の症状、人に応じた巻き方。
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