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2019年11月15日12:08

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高輪プリンセスガルテン アンビエンテ

12月14日のコンサートの打ち合わせのため、会場である高輪プリンセスガルテン・アンビエンテにうかがいました。


http://www.p-garten.co.jp/ambiente/index.html


品川駅から徒歩6分くらいの場所に、こんなに素敵な場所があるなんて、と驚きです。


レストランを挟んだ会場の前の道は石畳になっていて、大きな木も茂り、ドイツでの日々が思い出されます。


お電話で何度かお話したオーナーの宮城敬雄氏にお会いするのも楽しみでした。

想像していた通りの素敵な紳士。

お父様の会社を継がれた経営者でもあり、かつご自身のライフワークである指揮者としての活動に邁進されている、という方。


その宮城氏が拘りに拘って建てられたのが、この建物。

写真だけではわからなかったのですが、窓ガラスも全て古いドイツのものを使用。
濡れたような、いびつな光が入り、美しい。

とにかく、全てが「本物」。

アンティーク好きの私にとっては夢の様な会場です。


アンティークが好き、というよりも、自分にとって心地よく美しいと感じるものを探していると、結局はみな、昔のもの、結果としてアンティークに行きついてしまう、ということだと思う。



音出しもさせていただきましたが、年数を経た「木」の響きが本当に素晴らしく、柔らかく、かといって、いたずらに残響だけ長いというものでもなく、とにかく極上。

ロットとの相性は最高。


この建物自体が高級な楽器といっても良い。

そして、この日の最大ミッション。

出演者への注意事項として

「ピンヒール、下駄ばき禁止」

というのがあったのでした。

下駄がだめな場合、許可をいただければ、裸足、それもだめならペタンコサンダル、とは思っていたのですが、まずは恐る恐るご相談。



「ご相談なのですが・・実は私はもう16年間、これで演奏しておりまして。もしだめならばあきらめ

ますが、響きはこの下駄を履いた時がベストなのです。ロングドレスの裾で隠れますので、演奏
時のお客様への違和感もないかと思います。

底にはブラスチック素材の傷防止用も張られておりますし、通常の靴よりも床を傷つける恐れはありません。

歩き方も、ほぼ水平に下駄を移動させる音のない歩き方です。」



と恐る恐る手渡した下駄を手に取って底の素材を確かめられた宮城氏は

「わかりました。そういうことであれば、大丈夫です。どうぞお使いください。」

とすぐに許可してくださいました。

やはり一番床材に良くないのはピンヒールなのだそうです。


というか、ピンヒールで舞台?

ということが驚きです。

まあ、下駄の私が言うのもどうかとは思うけれど。

あと、ラメの落ちる衣装も禁止。

ラメが落ちる?

というドレスがあるのもへえ、と思いましたが、そういえば、サルビア音楽ホールの楽屋などにも、キラキラとラメが落ちていたことがある。

「舞台衣装」なのだからチープな素材でも可、という考え方もあるだろうけれど、やはり響きは良くない気がする。


今回の会場は、全てを「本物」に。

本人がチープな分、せめても。


打ち合わせはすぐに終わったのですが、あまりに何もかもが美しく、ついつい質問責めにしてしまい、気が付くと、余計なお時間を取らせてしまい後で恐縮。

シャンデリアやアンティーク家具のお手入れのこととか、この建物を建てるのにかかった期間など・・

一年半かかったのだそう。

思わず
 
「・・道楽なんですね!・・」

という言葉が口をついて出てしまい苦笑い。

元々この場所にはお父様の会社と工場があって、それは、望遠鏡や顕微鏡を作る会社だったとのこと。

それを聞いて、すぐに

「ああ、元々、良い気を感じる土地だと思っていましたが、それをうかがうと、さらに納得ですね。

弟は宇宙関係の仕事だったんですよ。」

「え!そうなんですか?」

「はい。レンズを磨くのも、最後は手作業で職人さんの勘ひとつなのだそうですね。」

「いやあ、うちで作っていたのは、そんなに本格的なものではなく、子供や一般向けのものですよ。」

「あら、それでも、子供の頃には、弟もきっと、その望遠鏡を見ていたのですから。」

と子供の頃家にあった望遠鏡や顕微鏡のことを思い出していました。

中学までは理系女子でもあり、子供部屋に実験セット一式持っていたので、顕微鏡も楽しい遊び道具の一つでした。


弟は望遠鏡。私はどちらかというと顕微鏡の方が好きだった。


もしかしたら、どちらもみな宮城氏の会社の製品だったかもしれない、と思うと、ますます、ここでの演奏が楽しみに。

「宇宙の音楽」を引き合いに出すまでもなく、どちらも美しいものなのだから。


そうそう。

「気の良い場所」

というのは確かなようで、ある日突然女性占い師の人がやってきて、

「ここは、とても気の良い場所ですね」

と、それだけ言って去っていかれた、ということもあるそう。

パワースポット??







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