高音域も変化してくると、今度はさらに中音域が気になる様になった。
特に中音のミは嫌な音である。
今回ずっと取り組んでいるバッハのソナタBWV1034はこのミばっかり・・
正直、自分の人生の中で、ちゃんとこのミが出せたという覚えはない。
毎回が試行錯誤の挙句の間に合わせ。
今回、「法螺貝の秘伝」によって、低音、高音と変化したのに、それでもまだ過去の刷り込みというか「普通」が邪魔していて、中々、中音域は変われなかった。
本日ようやく。
自分なりの仮説ではあるけれど、多分、物理的にも、そんなにハズレではないと思う。
「口元の力みと楽器を当てる圧力は反比例する」
こんな簡単なことに気付くのに半世紀かかった、という訳だ・・
重要なポイントは圧のかけ方。
「楽器を押し当てすぎてはいけない」というのは、もちろん、そのとおりで。
押し当てちゃあ、腕も疲労し、腕の付け根である首周辺、ひいては口元まで余計な緊張を生むのだから。
そうではなく、
「押し当てないで、圧を加える」
これこそが、甲野先生の下、培ってきた身体の使い方の最も大きな成果かもしれない。
部分ではなく全体で。
このためにかかった時間はまだほんの16年間。
まだまだこれから!?
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