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2020年05月29日23:58

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妄想探偵社

〜未来〜

『ほんとうにあのお客さんたちと未来のトンネルから来たんですかあ?』

「ほんとだけど 藍尾君の質問には二点ほど間違いがある
と言っても二点しか訊いてないから結局全部間違ってる」

『えっ? あーすみません お客さんたち‥じゃあなくて ひょっとこさん
とおかめさん それに えーっと 未来‥じゃなくて昔ですかあ?』

「更に一つ間違ってる まず
お客さんたちと‥の 達でなはい
僕一人‥でだ たまたま出口で僕が少し後にいただけだ
次に トンネル‥じゃあなくて異次元の境目‥からだ
次元と次元の間に三次元のトンネルなどあり得ない
あるのは二次元の裂け目だ
更にのもう一つは昔‥じゃなくて…過去‥だ
昔の反対は今 未来の反対は過去でしょうに」

『(* ̄- ̄)ふ〜ん』

「でたあ 藍尾君の ふ〜ん
きっと今の僕の説明なんかうわの空で なんか別の事考えてない?」

『先生 わたしの未来の旦那さんってイケメンでしたあ?』

「やっぱり…」

二人のやり取りを聞いていて伴尾さんはある違和感を覚え思った

『先生は何故 言葉を選ぶように間をおいて 過去 って言ったんだろう
未来に行ってたってさっき話したのに 何故 敢えて過去って‥
ひょっとして話したくない何かを未来で見たので遠慮したのでは
いずれにせよ 未来や過去に行ったり見たりしてはいけないと思う
見聞きした事は事実であって 今いる者がその事実にそぐわない行動
を取るという事は 周囲の者も巻き込んで事実そのものが歪んでいく
事実が歪むとおそらく時空も歪む そして時空が歪むと私達の存在
そのもが歪んでしまうのでは…』

伴尾さんの思いを読み取った異次元パトローラーLが通信した

《あのこ スカウトしないか?》

異次元パトローラーSLがすぐに応える

《いけません》
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