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2020年03月28日22:29

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妄想探偵社

〜未来〜

『このアイスクリームって特別美味しい気がする』

イケメンのお兄さんから車内販売のアイスを買って食べてる
藍尾君が超ご機嫌なのは当たり前だ
一にカップアイス 二に車内販売 三四がなくてご五にイケメン
と彼女の三大好み要素を満たした環境に直面しているから

『あれっ? うーん どうかなあ』

同じく車内販売のカップアイスを買ってスプーンを袋を破って
取り出して カップのフタを開けた瞬間 伴尾君が呟いた

「どうしたのかな?思ったより量が少ないとか?」

僕はカップアイスあるあるベスト1の事かと訊いてみた

『そうなんですけどそうではないんです』

「おっ!その意味深な答え ぞくぞくっと来た」

『先生 変な事言ってすみません
実はフタを開けて思ったより少ないなあなんて感じた時
これって 過去の私が少し未来に行って この事実を見て
判ってれば また少し過去に戻って車内販売のアイスを
買う時 イケメンのお兄さんがアイスを取り出した時に
《別のカップをください》って言えるかなあ?なんて
思ったりしたものですから…』

「おーっ 実にいい疑問
それってね伴尾君が光より速い乗り物に乗ることが出来たなら
実現可能だね」

『えーっ? 先生 これってのぞみですよね?』

通路の先に隣の車両から戻ってきたイケメンの車内販売の
お兄さんのワゴンをロックオンして 再び電子マネーを財布
から出し始めた藍尾君がごもっとものツッコミを入れた…
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