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2020年03月21日23:49

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妄想物語

〜夢の国-参観日-〜

苗木さんと安土さんのボーカルデビュー曲も決まったお祝いに
高台にある高校の坂下の商店街の酒屋で乾杯ジュースを
爆買いしてやっとのおもいで校門にたどり着き
中庭に抜ける校舎のアーチ状の空間前まで来た時
中庭からはしゃぎ声が聞こえてきた

《わーい わーい》

あれ?今日は中庭で部活がないはずだし声もなんか幼い
アーチを抜けて中庭の上空を見て声の主が判った
可愛い空飛ぶゾウさんだ

《イチ ニ サン シ》

ハートとかスペードとかの模様の四角い服を着た人達が
整然と中庭を行進している
トランプの兵隊達だ

《この魚の標本って飲めるか?…》

三階の自分の教室に向かう途中に二階の理科室から声がするので
覗いてみるとボロの船員服を着た大勢のオジさんたちが
人体筋肉標本と骸骨標本がと話している
確かこの人達は自分が死んでいる事に気が付かない海賊だ

これはひょっとして‥と階段を一気に駆け上がり教室に入ると
やっぱり有賀さんがいた

『おかえりなさい
両手に沢山のジュースが入ったレッジ袋を持って坂を上がる
なんて大変だったでしょう?』

「そーなんだよ 重くて途中で挫けそうに…じゃなくて
なんでここに夢の国の人達が沢山いるんだろう?」

『私の参観日です』

「そっかあ どうりで見たことあるキャラクターばかり…」

と言いかけた時

《こ こらー 待たんかあー》
《キャーっ!》

《キャーっ!》
《か 勘弁 勘弁》

中庭の向かいの校舎の二階の廊下辺りから
酔っぱらった風の男の声と女性の悲鳴が聞こえてきたので
中庭に面した教室の窓から見てみると
酔っ払い海賊がドレス姿の若い女性を追いかけている
かと思えば年配の女性がこん棒振り上げて酔っ払い海賊を
追っかけている

僕が窓枠に両手をついて唖然として見ていると
いつの間にか妹姫姿になっている有賀さんが僕の隣に来て
向かいの校舎の追いかけっこをしている人たちを一喝した

『廊下を走ってはいけません!』

そういう問題ではないと思う
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