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2020年03月14日23:52

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妄想探偵社

〜祇園〜

銀河の太陽系の地球の日本の京都の祇園の大衆食堂に
異次元パトロールのベースを持つ仮称「彼ら」は
質量という実体を持たない観念だけの次元に存在する個々の
意識の集団

その個々の意識が次元の境目を通り抜けてこの空間で活動を
するためには仮の姿を形成する必要がある
この大衆食堂には仮の姿のモデルにするマネキンや歴史物や
玩具が豊富にあり且つインテリアデコレーションとして
当たり前の様に存在するため彼らにはうってつけの空間と
なっている

ひょっとこやおかめといった玩具をチョイスすることもあれば
阿修羅や牛若丸といった伝説や歴史の人物に仮装したり
時には苗木や佐良とう仮名で実在の人間になりすます

その仮装やなりすましのレベルは8Kで映っても実物と
思える完璧なものだが 質量を持たない事や生物と物との
区別が判らない事で時々ミステイクする
質量を持たないという事は人間と直接触れていけないので
時としてお化けに間違われる
生物と物との区別がつかないという事は物は自ら動いては
いけないので時として都市伝説や未確認生物と称されてしまう

現に先ほど店内の椅子にデコレされていたひょっとこが
妄想探偵社3人の度重なる異次元の可能性を示唆する発言に
思わずずり落ちてしまいその後すぐに座り直してしまった

……

「あれっ 伴尾君
お代わりのラムネも飲まないでなに固まってんの?
ゲップやおならなら遠慮いらないからね」

自称名探偵曳田は気遣いのつもりが世間一般的には
セクハラ以外の何ものでもない発言をする

『あそこのテーブルに置いてあったひょっとこ…』

伴尾君がセクハラをものともせずというかそれどころではない
心境で返事をする

「ああ あれね ずり落ちたから店員に直すように言おうかと
思ってたんだ」

『今さっき 自分で座り直しましたけど…』
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