〜竹林〜
刑事兼通行人Ａ役の伴尾君が
垣根の隙間から道に突き出ている両足を見て呟いている
『まずは確認しなくちゃ…』
伴尾君がそう呟きながら聴診器を取り出し
横たわる女性役の藍尾君の背中に
着衣の上から左手でダイアフラムをあて
神妙な顔つきをしている
背中に当てるのはまあ俯せだからしょうがないけど
ふつうは聴診器じゃなくて頸動脈を診るんじゃないのかなあ
まいっか
すーぴー すーぴー と鼻づまりの寝息が聴こえてきた
『あっ 呼吸が聴こえる』
刑事こと伴尾君が聴診器を耳から外して首にかけ
横たわる女性こと藍尾君の頸動脈に手を当てる
今っ？
て言うか横たわる女性こと藍尾君が本気で寝ている…
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