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2019年09月20日23:48

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妄想探偵社

〜ウォーリーはどこだ?〜

《曇りで富士山が見えない》と
ボヤキながら藍尾君は車内販売のアイスクリームを食べている
まだ品川にも着いていないのに

「伴尾君 到着まであとどれくらい?」

『はい 今高輪ゲートウェイの近くですからあと二時間ちょっとです』

「うん じゃあこの間入った仕事の打ち合わせしようか」

『はい』

「群衆の中の要人警護で今一番警戒しなくてはならないのは?」

『ドローンとAIです 小回りの利いて武器搭載可能のドローンと
識別機能をもつAIがコラボしたなら それは脅威です』

「で今回の作戦は?」

『シマウマ作戦です』

「なんとなく良さそう」

『シマウマが群れを作るとライオンでも単体を標的と出来なくなります
なのでライオンは風下から近くまで忍び寄りパニックを発生させて
逸れたシマウマを標的に絞って狩りをします
そして標的を絞るのはライオンの知能というか感性です

なのでドローンに人認識を持ったAIを搭載させて
ターゲット近くで何らかの破壊力を発生させる事が可能です』

「じゃあ その対策は?」

『警護対象に群衆と同じ格好をしてもらい紛れさせれば
人間の目は誤魔化せなくてもAIの認識設定が現在のレベルなら
多少群衆という群れから離れていても 群衆と同じと認識される
かと思います』

「そうだね じゃあ今回はウォーリーになって貰おっか」

『そうですね 人より機械の方が欺く事が楽かもしれません』

「そうだね いざとなった時にはカオスを発生させよう」

『はい判りました』

アスクリームを食べ終えた藍尾君の瞼が重くなってきている…
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