mixiユーザー(id:39904538)

2020年06月26日11:37

195 view

分光器の制作_その3

太陽光のフラウンホーファー線を見たいと思っているが、今の時期なかなか太陽がすっきりと晴れない。
フラウンホーファーのD線がナトリウムの588.995nmと589.592nmの2本なので、これをなんとか分離できればいいと思っていたが別の方法を思いついた。

ナトリウム灯が近くにあればいいが、近くにはトンネルもないのでナトリウム灯が無い。(トンネル内の黄色いランプはナトリウム灯だ。)

食塩(塩化ナトリウム)を使えばナトリウム線が見えるのではないかと思って方法を考えた。
まず園芸用の番線(カラーワイヤー)を30cmぐらいに切ったものを用意する。
ビニールの被覆がかぶっているので先端3cmぐらいのビニールをはがす。
金づちで先端をたたいてすこし平らにする。
反対側を固定する重りのようなものがほしいが適当なものが無いので近くの川から座りの良い小石を拾ってきてワイヤーを接着剤で小石に接着する。
ろうそくとろうそく建てを用意し、ワイヤーの先端がろうそくの炎のなかに入るようにしておく。
ろうそくを燈しまずその状態を分光器で撮影する。
ワイヤーの先端に水を付け食塩にくぐらす。(先端に少し食塩を付ける。)
その先端をろうそくの炎の中に入れて分光器で撮影する。すると輝線が1本見える。しかし拡大してみると非常に近接した2本であることがわかる。

この分光器の分解能から計算するとナトリウム輝線の間隔は12ピクセルとなるので撮影した写真を拡大してピクセル数を調べてみたらピッタリ12画素となっていた。

こんな簡単な方法でナトリウム線が見えるとは思わなかったのでちょっと驚いた、と同時にうまくいった達成感がある。

手作りの分光器にしてはなかなか性能良くできたと思っているので太陽光のD線もひょっとしたら分離できるかもしれない。
はやくすっきりと晴れてくれないかな・・・


写真1: 加工したワイヤーとろうそくのセット。
写真2: 実験結果のスペクトル。


1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する