mixiユーザー(id:39904538)

2020年03月23日14:23

41 view

終末その1

昨年ドローン兵器がサウジアラビアの石油施設を攻撃したことがあった。
数十基のドローンやミサイルが石油施設を破壊した。

以前、未来兵器の究極の形は無人の兵器が互いに壊しあうのか、物は壊さず人間だけを殺傷するのか、と書いたことがあった。
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955449729&owner_id=39904538

実際の未来兵器の予測はそんな生易しいものではない。
いま完全自立兵器の開発が各国で行われている。すでに中国は完全自立兵器を中東などに輸出している。

サウジアラビアの石油施設を破壊したドローンは完全自立兵器ではなく目的地を攻撃するようプログラムされた制御器で数百kmかなたから飛ばしている。
(ミサイルも同じだ。)

完全自立兵器とは何か、高度なAIを持ち自らが敵を判断し探して攻撃する。そこには司令部からの指示は必要なくなる。
高度なAIが組み込まれ、あらゆる判断を瞬時に計算する。人間よりはるかに速い。
無人化した戦闘機は操縦者のGの影響など考える必要もなくはるかに高速で攻撃できる。(有人機の10倍、時速2万km以上のものがテストされている。)
さらに無人戦車、無人軍艦なども開発されている。ドローンの編隊なども研究されていて数百機のドローンが連携しながら攻撃するという。

どこかで偶発事故が有ったりするとすかさずすべてのシステムが臨戦態勢となり攻撃を開始する。
そこには人間の判断は入らない。すべて兵器自身が判断する。戦車や軍艦や爆撃機は都市を攻撃し一般市民が大量に犠牲になっていく。
そしてお互い攻撃プログラムの内容はわからないから通信系の妨害電波やGPSなどの位置情報の撹乱、チャフ散布などの攻撃を行う。
集団は互いの連絡や司令部からの指示も受けられず単独ロボットとなって個々に判断して攻撃する。
攻撃対象は相手兵器とはかぎらない。部品工場や都市も攻撃対象となる。

プログラムはどんなに精密に作ろうとしてもバグを内包し、誤動作、誤検出がある。
現在でもときどき”誤爆”ということで民間機や施設が破壊されることがありたくさんの民間人が死傷する。
コンピュータは圧倒的に人間より計算も判断も速い。人間のように躊躇も忖度もしない。

昔「博士の異常な愛情」という映画を見てこれについて書いたことがある。
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1946219420&owner_id=39904538
これはブラックコメディだけど人間社会の終わりを予言している。
50年以上前の映画だけど、兵器が人類を滅ぼす。完全自立兵器の話でこの映画を思い出した。
やはり昔見た「渚にて」という映画も思い出す。
この映画はまさに人類の終焉のシーンだ。核戦争の末放射能が全世界を蔽い人間は死に絶える。かろうじて潜水艦の乗組員だけが生き残るが、その潜水艦も死出の旅に出る。潜水艦の潜望鏡から誰もいない大都会の街(サンディエゴ?)が見え、モールス信号が出ている、まだ生きている人がいるのかと探しに行くとカーテンにくくり付けられたコーラの瓶が風に揺れてモールスキーを叩いているシーンがあったの思い出す。


いま国連で完全自立兵器の開発・製造・使用を禁止する条約を作ろうとしているが、兵器製造国(アメリカ、ロシア、中国、イスラエルなど)が反対している。
人間の判断が出来なくなった兵器はまさに人間社会を滅ぼす。


2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する