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2020年03月10日10:53

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太陽映画

先日(3月9日)NHK-BSで映画「太陽がいっぱい」をやった。20年ぶりぐらいで見た。
この映画は過去何度か見直しているが、今見直しても大変面白い。
アランドロンの出世作ともいうべき映画で大評判となり以後世界的な大スターとして駆け上がっていく。
ニーノ・ロータの映画音楽も有名になり、映画の中でときおりこの曲が流れてくると非常になつかしい。
ラストシーンでのこの曲のオーケストレイションはまさにこれぞ”映画”と感じさせる。
ニーノ・ロータはたくさんの映画音楽を作曲している。いずれも哀愁を帯びた抒情的な曲が知られている。
フェデリコ・フェリーニの映画が多いが、一般的に良く知られている曲としては「ゴットファーザー」のテーマ曲がある。

「太陽がいっぱい」の監督はルネ・クレマンだがそれ以前に「禁じられた遊び」を作っている。
この映画も大変素晴らしい映画で万人に戦争の悲哀を感じさせる。とくにラストシーンは誰もが涙するだろう。
とくにナルシソ・イエペスのギター曲はギターを始めた人がまず最初に覚える曲として知られている。

石原慎太郎の「太陽の季節」から始まった”太陽”はいろんな映画の題名に使われ、無軌道な若者を表す”太陽族”という言葉も生み出した。
このことは以前書いたことがある。
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968721536&owner_id=39904538

アランドロンはこのあとミケランジェロ・アントニオーニの「太陽は独りぼっち」に出る。
「太陽は独りぼっち」は一転して大人の恋愛映画というか、イタリアン・リアリズムの日常の物語となる。

私がもう一度見たいと思っている映画として大島渚監督の「太陽の墓場」がある。
大阪・釜ヶ崎を舞台としたドヤ街に生きるさまざまな人間たちを描いた作品でまさに大島渚のバイタリティを感じる。
この映画はずっと若いころ2度ほど見ただけなのでぜひ見直してみたい。
映画の中でチンピラやくざに扮した津川雅彦の子分に佐々木功が出ていたが映画の中で歌った歌がいまでも奇妙に耳に残っている。
歌の題名は後で知った、「流亡の曲」というが、この歌はこの映画で覚えていまも忘れない。

  美しい山 なつかしい川
  追われ追われて果てしなき旅よ
  道づれは涙 幸せはない
  国の中にも 国の外にも

歌詞は違っているかもしれないが曲はいまも耳に響いてくる。



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