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2020年01月25日21:32

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写真に撮れないーその5

先日から実験をやっている”水の入ったコップを通して写真を撮ろうとすると撮れない”ことが気になるので図書館へ行って光学の本をいろいろ調べてみた。
その結果わかったことは水を入れたコップは
 1:シリンドリカルレンズと同じだということ。
 2:シリンドリカルレンズは結像しない。
 3:横方向はレンズ効果があり縦方向はレンズ効果がないため焦点ではなく焦線となり縦1本の筋になる。
 4:2本のシリンドリカルレンズを縦横直交させると凸レンズになる。
というようなことがわかった。

そこで再実験してみると確かにそのようになる。
縦1本のときは裏文字になり、横1本のときは上下反転する。これはレンズ効果の方向に反転するためそのように見えるだろうということが想像できる。

ここで前回までの実験で勘違いしている部分があることに気が付いた。
横にしたとき上下反転するがこのとき見ると水平方向はレンズ効果がないので素通しになるが上下は反転するので、一見正文字が上下反転したような錯覚になる。しかしよく見ると水平方向は素通しなので右側は右側に見え左側は左に見える。
これは裏文字が上下反転していることになる。
”その3”でこれは不思議だと書いたがよくたどってみるとそれで正解だった。
さらに横1本を直交させると縦は素通しになるため上下さかさまがそのまま見え横方向はレンズ効果で反転するので、裏文字が反転して正文字になる。つまり正文字の上下反転となる。これは凸レンズと同じだ。

前回不思議だと思っていたことが実は私の勘違いだったことに気が付いた。

もう一つの”写真に撮れない”件についてはネットで、シリンドリカルレンズについて調べていると同じ実験をやっているサイトがあった。
http://optica.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-3c67.html
そこでは牛乳瓶に水を入れた実験だった。そこでは縦でも横でもきれいに写真に撮れていた。
そこでそこの写真を参考にして実験し直してみた。
まずわかりやすくするため文字を大きい1文字だけにした。
カメラのレンズは25mmレンズにしてカメラのピントが合う位置をいろいろ探ってみたら、文字盤はコップの後ろ約10cm、カメラはレンズまでコップの前約29cmでコップのエッジにピントを合わせるとカメラのビューアでは文字はボケボケだがこれでシャッターを切るとコップも文字もはっきりする。
オートフォーカスでも同じでコップにピントが合いシャッターが切れるが写真には文字はきれいな裏文字になった。(シャッターが切れる前は文字はボケている。半押しでは文字はボケたまま。・・・写真にするときれいにピントが合っている。)
さらにコップの前に横にしたシリンドリカルレンズを置くとそのままでは文字のピントが合わずフォーカスをずっと手前にしてさかさまになった文字にピントを合わせてシャッターを切るときれいなさかさまの文字が撮れる。

たしかに上記サイトの写真を見ると牛乳瓶も文字もピントが合っているように見える。
私もコップにピントを合わせると文字はボケているが、写真に撮るとコップも文字もきれいに撮れる。
これはまだ不思議な感じだ。

我が家にはシリンドリカルレンズが1本ある。これは拡大鏡と同じで非常に小さい文字で書かれた本などを見るときそこへ密着させると横方向は変らず縦方向だけが拡大された文字列が見える。(文字列がシリンドリカルレンズ焦線の内側になるので拡大して見える。)
これを使っていろいろ実験した。

だんだんわかってきたが、まだまだ不思議なところがある。
ビューア―でボケているのに写真にするとピントが合うということはどういうことなのだろうか・・・
ビューア―は写真の状態とは違うのだろうか。
撮った後の写真をビューア―で見るとちゃんとピントが合っている。
ボケているビューア―を別のカメラで撮るとそのカメラにはボケて写る。(3番目の写真)


写真
1:水を入れたコップを通して文字を見た場合で、文字は裏文字になる。カメラのビューア―ではボケて文字にならない。
2:コップの前にシリンドリカルレンズを置くと凸レンズを置いたのと同じになる。
3:「1」の状態でビューア―で見るとコップの中の文字がボケているのを別のカメラで撮ったもの。このままシャッターを切ると「1」の写真になる。



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