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2020年03月24日19:10

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03/24 ★『ガンダム』の しくじり

https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6020094

(長文です)
★すごく興味深い題材だったので、今 思いつくかぎり、あの名作の中の「しくじり」(?)を列挙したいと思いますウインク

[目次]
■【最初から連発されすぎた「専門用語」】
■【「あこがれの主人公」ではなかった、主人公アムロ】
■【(相対的に)爽快感に欠けた、主人公機の武器】
■【(一時的に)爽快感に欠けた ストーリー展開】


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■【最初から連発されすぎた「専門用語」】

最初から登場キャラたちが「作品世界の専門用語」を多用しすぎていたのは、子供心に「非常に難解」で、敷居が高かったですもうやだ〜(悲しい顔)

もちろん それは、制作スタッフが事前に用意した『世界設定』を、キャラクタたちが「日常」のように話すことで、「作品世界として自然」な空気を生もうとした こだわりの演出の結果だとも、理解できるのですが…

(「○○とは、こうこうこういう意味で…」などと、登場キャラたちが わざとらしく説明しはじめたら、作品の「自然な空気」は いっぺんに消し飛ぶので、作り手もジレンマだったと思います。

たとえば今のような、「ネット」というものが日常化して20年近く経った世の中で、突然『インターネットとは!』『パソコン通信とは!』などと クドクド説明しはじめる若者とかがいたら、不自然きわまりないですものねあせあせ

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■【「あこがれの主人公」ではなかった、主人公アムロ】

視聴者が、早期に登場キャラに「感情移入できる」(あるいは憧れる)かどうかは、作品の初期の人気を大きく左右します。

ところが、当作品の主人公『アムロ』は、基本的に「ちょっと うつむきがちな青年」で、リアリティはありますが「子供のあこがれ」には成りえない存在でしたもうやだ〜(悲しい顔)

(ただ、勘違いされがちですが、アムロは決して「軟弱・根暗」ではなく、ときに大人にも食ってかかるほどの『熱血漢』の一面も持ち合わせています。

当時の「他の番組のキャラ」が熱血直情すぎたため、相対的にアムロが「根暗」呼ばわりされた所もあったのではないでしょうか?ボケーっとした顔

★そこへきて、周囲の人間がアムロを軽んじたり、ときに怖がったりしたせいで、視聴者はますます 『主人公(アムロ)に感情移入することで、自分の変身願望・承認欲求を 疑似的に満たす』気になれなかったのだと思います。

そもそも『ガンダム』の登場キャラたちは、「単純に あこがれるには、性格がリアルで生々しすぎる」所がありましたし…

(それだけシッカリと、「人間の心」を描いた作品だったからなのですがもうやだ〜(悲しい顔)

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■【(相対的に)爽快感に欠けた、主人公機の武器】

★主人公機「ガンダム」(RX-78-2)の主要武器は、「ビームライフル」と「ビームサーベル」

前者は ジオン軍の各種兵器に一撃で大穴をあけ、後者は それらを一刀両断にする切断力を持ちます。

さらには、コアブロックシステムの採用により、コアファイターを軸とした「各種モビルスーツへの換装」までも可能としておりましたウインク

『宇宙世紀に暮らす人々』にとっては、まさに「身の毛もよだつ 圧倒的な破壊兵器」だったのです。

★ところが、当時すでに 別の作品世界では、「主人公機がドリル回転して、敵のロボットのドテッパラに大穴をあけ」、「主人公機の翼で、普通に敵を両断」し、「3つの戦闘機が、合体時の組み合わせ順を変えることで、臨機応変な3タイプのロボットに変形」したりしておりました。

爽快感を求めることにストレートな「子供たち」(当時の僕含む)の心が、どちらを選びがちかと考えれば、これは存念ながら『ガンダム以外』に傾くのも致し方ないところではないでしょうか?冷や汗

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■【(一時的に)爽快感に欠けた ストーリー展開】

★序盤こそ、「宇宙空間」を舞台とした SFチックな物語でしたが…

味方である「連邦軍」の中枢である「ジャブロー基地」を目指すために地球に降りると、物語は次第に「戦争に苦しむ社会や人々」の話に移り、(他作品に比べて)爽快感に欠けがちになっていきましたもうやだ〜(悲しい顔)

★これは、作品として一貫して「リアリティ」を追求しつつも、『いまだに実現できていない宇宙コロニー』と『地球上』とでは、どうしても後者の舞台に「生々しさ」(視聴者も 作り手も、非現実として切り離せない)がただよってしまうためと考えています。

逆に、中盤から舞台が「宇宙」に戻ると、物語も「戦闘」主体でスピーディなものになっていった感がありました。
(もちろん、スタッフが前半の「しくじり」を考慮して、方向転換したことも一因だったのでしょうが…ウインク

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★以上、たいへんに長い語りにお付き合いくださり、ありがとうございました。<(_ _)>

こんな事を書いている自分ですが、実は 本気で『ガンダム』を再試聴するようになったのは、15年ほど前… 30歳になってからだったのです。

うちのサイトの、このページ↓が有名になったのをキッカケに…
■『漫画版 機動戦士ガンダム』
http://korokobo.michikusa.jp/gundam2/index.html

★でも、大人になってから再試聴した『ガンダム』は、本当に とんでもなく面白かったです。

初代ガンダムは、『大人が、子供を意識しつつも、本気になって大人(自分たち)のために制作したアニメ』の1つだったのではないでしょうか?

今でも、「名作アニメ」を聞かれれば、必ず その1つに自分が挙げるのが、この『機動戦士ガンダム』です。

「登場キャラたちが、作品世界の中で 本当に生きている」、数少ない名作中の名作だと思っていますウインク

【終わり】
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