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2020年07月02日06:31

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コバンソウ

緑地帯の至る所にコバンソウ(小判草)が、金色に輝いてゐます。コバンソウは地中海沿岸を原産とするイネ科の一年草です。明治時代に観賞用として渡来し、現在は野生化していて、道路の端や荒地・原野に生息してゐます。まさしく小判によく似た花穂が特徴でドライフラワーとしても人気があります。

4月ごろの出初めはビールに使うホップの実のやうな形と明るい緑色をしてゐます。熟すると黄緑色を帯び、さらに次第に色づき、夏も遅くなるころには、黄金色になります。表面に細かい毛が生えてゐて、日に当たると小判のやうに輝いて見えます。別名タワラムギ(俵麦)ですが、確かに俵のやうにも見えます。

同属のヒメコバンソウは穂が小さく、穂の数も多く見間違いすることはありません。コバンソウとヒメコバンソウは混生することが多いやうです。小穂を振ると、かすかな音をたてるので、スズガヤ(鈴萱)とも呼ばれます。いずれも一度名前を聞いたら忘れられない植物です。


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